定価1,430円(本体1,300円)
発売日2011年2月
ISBN978-4-7917-1222-9
■連載――ヴィータ・テクニカ 第16回
ゲシュテルとパノプティコン 下 技術の主体の微分化に向けて / 檜垣立哉
■連載――家族・性・市場 第63回
社会派の行き先・4 / 立岩真也
特集=うつ病新論 双極Ⅱ型のメタサイコロジー
【討議】
うつ病と現在性 「第三者の審級」 なき主体化の行方 / 内海健+大澤真幸
【うつ病新時代】
すべてが 「うつ」 になる 「操作主義」 のボトルネック / 斎藤環
「うつ」 の味 精神科医療と噛みしめがいの薄れた 「憂うつ」 について / 鈴木國文
「うつ病」 と 「うつの時代」 / 津田均
『喪とメランコリー』 註解 フロイトからクラインへ / 福本修
【臨床】
「らしさ」 の覚知 診断強迫の超克 / 熊木徹夫
固有名とその病理 / 村上靖彦
【生命】
静かな生活 新しいことは起こらないこともありうる(アレント) / 小泉義之
ノンコミュニケーション 生の流れを妨げない思考のために / 柳澤田実
【医療】
ホモ・ニューロエコノミクスの憂うつ / 美馬達哉
バイオ化する社会 うつ病とその治療を例として / 粥川準二
【社会】
ネオリベ社会におけるうつ 「自分であること (軽躁) への疲れ」 とマゾヒズム幻想 / 樫村愛子
星辰の影響の下で 現代的抑鬱の一断面 / 入江公康
【労働】
「感情資本主義」 社会の分析に向けて メンタル不全=リスク=コスト / 山田陽子
職場を取り巻く環境の変化と 「うつ病」 の広まり / 伊原亮司
■研究手帖
オルタナティヴとしての 〈海賊化〉 / 廣飯一彦