定価1,650円(本体1,500円)
発売日2012年10月
ISBN978-4-7917-1250-2
【物語の根源】
神話論理としての / 藤井貞和
百物語怪談集としての『遠野物語』 / 東雅夫
寒戸の婆と赤猪子 忘れられた老女の願い / 古川のり子
【衝撃の行方】
最初期の柳田を讃える / 川田順造
『遠野物語』 東洋と西洋の最高の結合 / ロナルド・A・モース
見守り続ける厳しい書 / 日和聡子
メディア・怪談・超越論 / 斎藤環
【日本近代】
オオカミはいかに論じられたか 柳田国男の思考回路 / 三浦佑之
祝祭論 柳田国男と折口信夫の「学」 / 安藤礼二
常の民家の際にて / 中谷礼仁
【新展開への視座】
『会津物語』は可能か / 赤坂憲雄
柳田國男とグローカル研究 『遠野物語』と『昔話覚書』 / 石井正己
私はなぜ『遠野物語』を翻訳したか / ロナルド・A・モース
【国家の狭間】
〝平地人を戦慄せしめよ〟 柳田国男の「野蛮の思考 / 川村 湊
「ジュネヴの冬は寂しかった。」 柳田國男と国際連盟 / 木畑洋一
一国民俗学、比較民俗学、そして世界民俗学へ 柳田國男の見果てぬ「夢」 / 上杉富之
【関係性】
遠野物語と宮沢賢治は可能か / 天沢退二郎
柳田國男とグリム学 遠野物語の位置失 / 高木昌史
【民俗学の誕生】
伝承の「発見」 / 田中宣一
二つのモノの狭間で 柳田民俗学がめざしたもの / 松崎憲三
【少年、女】
極大と極小 国男少年の世界 / 池内紀
万華鏡世界の真ん中 「女」の物語として / 川野里子
遠野のこと / 大島洋
【討議】
国際化の中の柳田國男 『遠野物語』以前/以後 / 石井正己+R・A・モース+田中宣一+上杉富之+高木昌史
【口絵ドキュメント】
遠 野 1970-1980年代 / 大島 洋