定価1,430円(本体1,300円)
発売日2012年7月
ISBN978-4-7917-1247-2
■新連載――依存症をめぐる臨床 第1回
依存症をめぐる臨床 / 信田さよ子
■連載――アウト・イン・ザ・ワイルズ 第3回
無人島と先祖性 / 千葉雅也
■連載――真理の生成 第8回
真理の生成の超越論的条件としての記号的宇宙 / 近藤和敬
■連載――中国論を読む 第11回
日中戦争と文学という証言
石川達三 『生きてゐる兵隊』 ・火野葦平 『麦と兵隊』 を読む / 子安宣邦
■連載――家族・性・市場 第80回
制度と人間のこと・3 / 立岩真也
特集=被曝と暮らし 瓦礫・食品・避難生活
【瓦礫処理問題が問うもの】
政策の倫理が問われている 札幌市はなぜ瓦礫受け入れを拒否したのか / 上田文雄
瓦礫広域処理の現状と問題点について / 池田こみち
瓦礫の中から民主主義は再生するのか? / 宇野重規
【内部被曝と向き合う 1 隠された歴史】
広島から福島へ隠された被曝 / 肥田舜太郎
慢性的低線量被曝は何をもたらすか 日本の友人たち、そして医学者たちへ / ミシェル・フェルネクス
【内部被曝と向き合う 2 未来への試み】
チェルノブイリの悲劇を繰り返さないために / 菅谷昭
明晰に、楽天的に、最大防護を一〇〇年の汚染に抗して生き延びる道を / 矢ヶ﨑克馬
内部被曝と戦争 / 若林千代
【実践から】
日本版チェルノブイリ法の可能性と 「避難する権利」 / 中手聖一+河﨑健一郎
放射能と向かい合う認識 自律社会への昇華 / 岩田渉
【日常の科学者たち】
被曝不平等論 / 矢部史郎
具体性の詩と科学 路上の市民計測者 / 森元斎
【新しい生活】
脆さを生きる / 篠原雅武
予示的政治としてのエクソダス─の訓練 / 渋谷望
【エコロジーの思想】
フクシマの火喰鳥 「腸の哲学」 序説(続) / 村澤真保呂+ステファン・ナドー
■研究手帖
現象学と病理学 / 澤田哲生