定価1,430円(本体1,300円)
発売日2012年5月
ISBN978-4-7917-1244-1
■新連載――アウト・イン・ザ・ワイルズ 第1回
無関心、自我、エレメント レヴィナス論(1) / 千葉雅也
■連載――真理の生成 第6回
問題‐主体の記述の 「かた」 について / 近藤和敬
■連載――中国論を読む 第9回
昭和 〈事変=戦争〉 期における 「東洋的社会」 の構成
森谷克己 『東洋的社会の理論』 を読む / 子安宣邦
■連載――ヴォイドへの旅 最終回
空で出会う / 港千尋
■連載――家族・性・市場 第78回
制度と人間のこと・1 / 立岩真也
■追悼・吉本隆明
アイロニイをいわない吉本隆明さん / 磯崎新
「禁制論」 から見えてくるもの 吉本隆明とフロイト / 高橋順一
特集=大阪
【大阪の現在】
“へんにし” している大阪人 / 井上理津子
《エンタメ系の北朝鮮》 みたいな国の絶望都市ディストピア・大阪では、
夜中に音楽をかけて踊っているだけで警察が取り締まりに来る / モブ・ノリオ
大阪はなぜ橋下徹を選んだか / 木村政雄
【ポピュリズム】
独裁の誘惑 戦後政治学とポピュリズムのあいだ / 森政稔
「民主主義の終り」 と右翼ポピュリズムの挑戦 / シャンタル・ムフ (訳=木下ちがや)
【〈改革〉 を問う】
大阪教育行政二〇一一~二〇一二 / 大内裕和
経済的地盤沈下と大阪都構想 / 長尾謙吉
釜ヶ崎と 「西成特区」 構想 / 生田武志
グラスルーツと文化政策 大阪の現代芸術をめぐるここ一〇年の省察 / 吉澤弥生
【古層から】
アースダイバー的 「大阪の原理」 / 中沢新一
【インタビュー】
陰画としての大阪 / 金時鐘 [聞き手=細見和之]
【ダイアローグ】
歴史の亀裂を遊歩する山猫たち
『通天閣』 と革命的詩学、資本主義の段階、民衆の形成 / 酒井隆史+マニュエル・ヤン
【民衆都市】
陸の暴動、海のストライキ / 原口剛
ポストモダン都市における唯物論の詩学・試論 / 櫻田和也
被差別民と “大大阪” 部落と寄せ場の歴史像 / 吉村智博
【資本/空間】
大阪1990 空間構想と 〈場所〉 の創出 / 加藤政洋
「公都」 大阪の制度疲労と、新たな 「民都」 の創造 / 水内俊雄
■研究手帖
レヴィナスの思想は 「他者」 論なのか / 小手川正二郎