定価1,430円(本体1,300円)
発売日2012年2月
ISBN978-4-7917-1240-3
■連載――真理の生成 第3回
概念の経験について / 近藤和敬
■連載――中国論を読む 第6回
中国は社会革命の波間に漂うている 橘樸 『支那社会研究』 を読む・その2 / 子安宣邦
■連載――ヴォイドへの旅 第7回
机上の空‐論 / 港千尋
■連載――家族・性・市場 第75回
どれだけをについてのまとめ・2 / 立岩真也
特集=債務危機 破産する国家
【債務危機を読む】
サブプライムから国家債務危機へ / 伊藤誠
「緊縮型景気刺激策」 の二重の欺瞞 / セルジュ・ラトゥーシュ (訳=中野佳裕)
危機に瀕するギリシャ あと数日の問題 / アリス・レオナス (訳=佐野智規)
危機のメカニズム 欧州債務危機前史との比較から / 毛利良一
【永続する危機】
永遠の経済的非常事態 / スラヴォイ・ジジェク (訳=長原豊)
資本の世界における 「街頭の事実」 恐慌・国家・国債 / ギャヴィン・ウォーカー (訳=長原豊)
世界資本主義の危機と代案をめぐる葛藤
緊縮、福祉、占拠という三つの岐路に立って / 曺貞煥 (訳=金誾愛)
【インタビュー】
財政恐慌の時代 / 浜矩子
【主体】
借金人間製造工場 / マウリツィオ・ラッツァラート (訳=杉村昌昭)
負債が世界を支配する マウリツィオ・ラッツァラート著 『借金人間製造工場』 に寄せて / 杉村昌昭
債権回収屋たち 経済学、政治学そして負債の道徳 / ジェイソン・リード (訳=比嘉徹徳)
【アメリカ】
アメリカにおける大緊縮戦争
何が債務危機の原因で、その回復は誰の責任か? / ジェイムズ・クロッティ (訳=長原豊)
【金融】
金融独裁のあかし / アンドレア・フマガリ (訳=柱本元彦)
憲法フェティシズムに抗して、立憲的/構成的な破産のために
/ コレクティボ・ユニノマド (訳=柱本元彦)
コンリチェルカ 恐慌に内在する方法論 / 櫻田和也
【系譜】
経済の起源における債権債務関係の優越的地位 『道徳の系譜』 と 『通貨論』 / 小泉義之
負債とモラリティ デヴィッド・グレーバーの負債論 / 松村圭一郎
【社会】
反社会的なもの / 白石嘉治
人間の顔をした資本主義 / 左古輝人
■研究手帖
墓碑銘としての廃墟 / 小澤京子