定価1,430円(本体1,300円)
発売日2014年7月
ISBN978-4-7917-1282-3
■連載――科学者の散歩道 第九回
インスタレーション「時間の抵抗」 / 佐藤文隆
■連載――家族・性・市場 第一〇一回
精神医療現代史へ・追記4 / 立岩真也
特集*ロシア 帝政からソ連崩壊、そしてウクライナ危機の向こう側
【インタビュー】
ロシアはどこへ向かうか / 亀山郁夫
【討議】
ウクライナ危機の深層を読む / 塩川伸明+沼野充義
【知識人からのメッセージ】
クリミア情勢について / L・ウリツカヤ 沼野恭子訳
小さな家 / M・シーシキン 奈倉有里訳
まとめの試み / B・アクーニン 沼野恭子訳
クリミア、ウクライナ、ロシア 幽かなチャンス / I・シッド 斉藤毅訳
【何が起こっているのか】
クリミアの内政と政変 (二〇〇九─二〇一四年) / 松里公孝
正しい革命? ウクライナにおけるユーロマイダン運動の明暗 / A・リャブチュク 原民樹訳
水面下の代理戦争 ユダヤ・ファクターから見たウクライナとロシアの動向 / 赤尾光春
【転換する世界】
日露関係とウクライナ危機 / 岩下明裕
変質するロシアがユーラシアに広げる不安 進化する権威主義、迷走する「帝国」 / 宇山智彦
Gゼロ時代のユーラシアにおける文明的圏域の思想 動員されるジオボディ・ポリティクス / 土佐弘之
【ユーラシアへの想像力】
ポーランド・ウクライナ国境地帯からみた「ヨーロッパ」 ユーリィ・アンドルホヴィチとアンジェイ・スタシュクの中欧論 / 加藤有子
島になったクリミア ワシーリイ・アクショーノフ『クリミア島』と現代 / 奈倉有里
【危機を生きる人々】
ゴルバチョフ氏は沖縄に来るはずだった / 若林千代
北にいる熊との難しい付き合い方 ロシアとイラン / A・ファクレジャハニ
【ロシアという問い】
ロシアへ愛をこめて / K・ゲッセン 三宅美千代訳
ぼくのファシズム(真理をいくつか) 『人間主義の反乱』から〔抄訳〕 / K・メドヴェージェフ 鴻野わか菜 古賀義顕訳
■研究手帖
死者たちの場はどこにあるか / 佐藤啓介