現代思想2014年5月号 特集=精神医療のリアル

-DSM-5時代の精神の<病>-

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現代思想2014年5月号 特集=精神医療のリアル

定価1,430円(本体1,300円)

発売日2014年5月

ISBN978-4-7917-1280-9

■連載――科学者の散歩道 第七回
  「医は仁術」展 / 佐藤文隆

■連載――家族・性・市場 第九九回
  精神医療現代史へ・追記2 / 立岩真也

 

特集*精神医療のリアル DSM-5時代の精神の〈病〉 

【インタビュー】
「精神病」者集団、差別に抗する現代史 / 山本眞理 (聞き手=立岩真也)

【ドキュメント】
いまだ収容ビジネスの呪縛から逃げられぬ日本 司法精神病院の廃絶に取り組み始めたイタリア / 大熊一夫
モザイクが守るのは誰か / 想田和弘

【臨床の変容】
精神科病院に「住む」ということ 「病床転換型居住系施設」構想批判 / 浅野弘毅
Open Dialogue ことばの生成と強度の減衰 / 斎藤環
グローバル化する精神医療 辺境から眺める / 信田さよ子
セカンドオピニオンは幸せをもたらすか / 熊木徹夫

【〈病〉のパラダイムシフト】
DSMは何を排除したのか? ラカン派精神分析と科学 / 松本卓也
外傷神経症から限りないレジリエンスへ / A・ヤング 小倉拓也訳

【インタビュー】
瘋愛、あるいは人間が生きる時間 『収容病棟』インタビュー / 王兵 (解題=佐藤賢)

【精神医学の統治】
人格障害のスペクトラム化 / 小泉義之
ライフサイクルの精神医療化 先制医療時代の臨床的時間 / 北中淳子
何のための診断か / N・ローズ 篠塚友香子+米田翼訳

【インタビュー】
私の筋が通らない、それはやらないと。 精神障害者運動の黎明を生きて / 大野萌子(聞き手=立岩真也+桐原尚之+安原荘一)

【改革と運動】
アイデンティティ政治における〈他者〉との連帯の意味付与 鈴木國男君虐殺糾弾闘争の歴史から / 桐原尚之
治療/支援の暴力性の自覚、及び暴力性を内包した治療/支援の是認について 吉田おさみの狂気論を通して / 樋澤吉彦

■研究手帖
フィールド・ワークの語られない性 / 熱田敬子