定価1,430円(本体1,300円)
発売日2015年10月
ISBN978-4-7917-1305-9
【安保法案をどう見るか】
戦後七〇年、「政治の禁止」というくびきから解放された若者たち /雨宮処凛
「要求のある」時代に /想田和弘
自信を取り戻すということ /大友良英
空気との闘い /北原みのり
Power to the Peaceful 立ち上がる人たちとメディアの役割 /ピーター・バラカン
右側席から見た風景 /斎藤美奈子
「傲慢症候群」化する政治 /香山リカ
最後の希望は未来の絶望 /森 達也
政治を人間に担わせることの根源的脆弱性 /茂木健一郎
偶有性操縦法 /磯崎 新
【抗議の現場から】
勇気、あるいは賭けとして /奥田愛基+猪瀬浩平(聞き手)
SEALDsの周辺から 保守性のなかの革新性 /大澤茉実
絶望の国で闘う /芝田万奈
民主主義を取り戻す小さな斧 大阪市住民投票を通して /オヤナギフサエ
【憲法から問う】
立憲主義の日本的困難 /山口二郎
安保法案の審議に国民は何を望むか /伊藤 真
憲法を疑う人は何を信じているのか? /木村草太
反・安保体制でいかなる思想を組み立てるのか /斎藤貴男
【民主か独裁か】
二〇一五年七月一六日 「安保法制」はなにをもたらしたか /木下ちがや
「平和憲法革命」が始まった 「安保法制」問題の位相とたたかいの意味 /栗田禎子
「安保法案」論議の足元を考えなおすための視点三つ /板垣雄三
戦争法案反対運動が切り拓いた新たな地平 /渡辺治
戦争法案反対の運動を貫く統一の思想 /小森陽一
【貧困と戦争】
格差社会が生んだ双子の魔物 /竹信三恵子
安保法制と産軍学複合体形成の危機 /池内 了
歴史の危機におけるアベノミクスと安保法制 /水野和夫
貧困化する大学生と経済的徴兵制 /大内裕和
「緊縮」への反発 「アベノミクス」にたいする期待と幻滅 /森原康仁
【歴史から問う】
皇居前から国会前へ 戦後日本と〈街頭の政治〉の転回 /吉見俊哉
二〇一五年七月一五日のあとに、『1960年5月19日』を読む /成田龍一
他者認識の欠落 安保法制をめぐる動きに触れて /徐京植
戦後日本におけるヒステリーと強迫 /松本卓也
【知識人の役割】
社会変革の新たな胎動と知識人の役割 「安全保障関連法案に反対する学者の会」が示唆するもの /佐藤 学
「平和安全法制」の欺瞞性 /間宮陽介
深い明るさの方へ /石川健治
安保法制と「人間」 /最首 悟
【思想と運動】
運動を掴む政治学のために 熟議・左派ポピュリズム・「戦後民主主義」/大井赤亥
戦争から遠くはなれて イロニーの安全保障関連法案/上尾真道
「安全を定義する力」を民衆の手に取り戻すこと /松葉祥一
リアリズムを超える民主主義のために /大竹弘二
安全性という危険 /市野川容孝
不審と敵対 同一性のポリティクスから同一化のポリティクスへ/山本圭
議会主義と民主主義の政治 文化動員をめぐって/五野井郁夫