現代思想2016年1月臨時増刊号 総特集=パリ襲撃事件

-新しい〈戦争〉の行方-

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現代思想2016年1月臨時増刊号 総特集=パリ襲撃事件

定価1,540円(本体1,400円)

発売日2016年1月

ISBN978-4-7917-1311-0

【パリの衝撃】
戦争のなかで  / E・バリバール[松葉祥一=訳]
キューポラの騒乱  / S・ジジェク[清水知子=訳]
哀悼は法となる  / J・バトラー[新田啓子=訳]
容赦なき時間のなかで  / V・プラシャド[木下ちがや=訳]

【討議】
明日なきグレート・ゲームの悲惨  / 酒井啓子×亀山郁夫×三宅芳夫
シリア・イラク域内問題としてのイスラム国  / 青山弘之×吉岡明子

【新しい〈戦争〉の行方】
パリの事件と「世界大戦」の足音 どう捉えるか、どう立ち向かうのか / 栗田禎子
グローバル・ジハードという名の妖怪 / 臼杵陽
動物化を昂進するグローバル内戦 そのメタ・ポリティクス / 土佐弘之
ポストコロニアル・ヨーロッパに市民はひとりもいない / 北川眞也
エルサレム  かつてキリストに怯えた町で / 小田切拓
「戦争行為」  そして他の不幸なフレーズ / R・ジャクソン[川久保文紀=訳]
終末の執行人たち  ウェーコからISISまで / D・リーヴィス[後藤あゆみ=訳]

【イスラームの未来】
壊れゆく世界、悪あがきの交錯、イスラームの未来  / 板垣雄三
イスラーム国を封じ込める  / 中田考
ダーイシュ幻想  新たな〈世界観闘争の時代〉に / 鈴木規夫
本質的なことは、社会がムスリムについて何をしたか、ではなく、ムスリムにしたことについて、ムスリム自身が何をしたかということなのです / F・ベンスラマ[コリン・コバヤシ=訳]
レバノンのゴミ危機と抗議運動  / M・アリ・ナエル[佐野智規=訳]

【今日の恐怖】
われわれの歴史の重み / J-L・ナンシー[松葉祥一=訳]
安全保障でも恐怖でもなく / J-L・ナンシー/松葉祥一=聞き手[桐谷慧+松葉祥一=訳]
真理のうちで礼拝すること? / J・ロゴザンスキー[大前元伸+松葉祥一=訳]

【フランスの変貌】
「みずから播いた種」  二一世紀のフランスの変貌 / 鵜飼哲
サン・ドニについて知っている僅かなこと / 陣野俊史
連鎖する自己免疫  フランス 二〇一五年秋 / 増田一夫
共同体への情念 『フランスという坩堝』が描く移民の第二世代 / 太田悠介
立ち上がるムスリムたち、介入されるムスリムたち / 山下泰幸
現代化 二〇〇三年から二〇一四年へ / R・マジョール[吉松覚=訳]

【二枚舌の世界】
彼らの戦争は誰の役に立つのか / J・ビデ+E・アザン+E・トラベルソ他[松葉祥一=訳]
なぜエルドアンはイスラム国を助けるのか / D・グレーバー[高祖岩三郎=訳]
みんなで愚劣になっていく 「現実を隠蔽するレトリック」とテロリズムへのわれわれの反応 / P・ミシュラ[小川緑=訳]
言ってみるがいい パリ攻撃について考える / K・ゲッセン[三宅美千代=訳]
なぜ世界は、パリをこれほど悼む、のか? / Z・アベベ[本橋哲也=訳]
ムンバイからパリへ  南アジア、死を招く裏切り行為 / R・ムルティー[粟飯原文子=訳]