ユリイカ2010年12月号 特集=荒川弘

-『鋼の錬金術師』 完結記念特集-

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ユリイカ2010年12月号 特集=荒川弘

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2010年12月

ISBN978-4-7917-0216-9

■連載
  私の昭和史 戦後篇・続12 / 中村稔

■ 「即興」 の懐胎*12
  「ロボット演劇」 とは何か? / 佐々木敦

■世界コミックス最前線*15
  次元漂流する絵画泥棒 ジェフ・スミスの 『ラズル』 / 小野耕世

■耳目抄*296
  半世紀の交友 / 竹西寛子

■詩
  リトルリトル/死後 / 最果タヒ

特集*荒川弘 『鋼の錬金術師』 完結記念特集

【二人の錬金術師】
“兄弟” たちの絆と闘争 『鋼の錬金術師』 と 『イムリ』 の共鳴 / 荒川弘×三宅乱丈

【Arakawa Trismegistus】
荒川弘先生のこと / 藤田和日郎
荒川先生男前伝説! / モリタイシ
だいすき、荒川先生 / 山中ヒコ

【ヘルメスの降り立ちし処マンガ】
“生き物の感触” を持った少年マンガ 『鋼の錬金術師』 がひらくパラダイム / 藤本由香里
哀しみを背負うものたち 等価交換の不/可能性 / 雑賀恵子
『鋼の錬金術師』 から読み解く国家と民族 エルサレムにて / 早尾貴紀
超人的ユートピアへの抵抗 『鋼の錬金術師』 とナチズム / 大田俊寛
鋼の二つ名は伊達じゃない 錬金術師の実在論 / 入江哲朗

【パラケルススの剣アゾットを持して】
魂を受け容れるもの 一夜漬けに始まる少年マンガの骨法 / 荒川弘 [聞き手=斎藤宣彦]
ウロボロスの彼方へ 『鋼の錬金術師』 における象徴的イメージ / 伊藤博明
巧緻の愉楽 / 佐藤亜紀

【Lapis philosophorum】
サイボーグ時代の終焉 錬成陣と構築式を血肉化する生体 / 小泉義之
二〇世紀型人工装具と機械鎧オートメイル 脱出不可能な身体表象としての 『鋼の錬金術師』 / 原克
変容と破壊をめぐる想像力 再来する錬金術師たち / 中尾麻伊香
パラケルススの 「裔」 として 錬金術と幹細胞 / 八代嘉美

【「等価交換」 の向こう側】
二つの 『鋼の錬金術師』 マンガのアニメ化の時代の変遷 / 藤津亮太
マンガはいかにして 「人間」 を錬成するのか? 『鋼の錬金術師』 における 「身体」 と「内面」 / 岩下朋世
「等価交換」 のエコノミー 『鋼の錬金術師』 の経済学的パラダイム / 星野太
Alchemy of Accounting への戸口 ホムンクルスのバランスシート / 飯田一史

【錬金術書の暗号解読】
『鋼の錬金術師』 全巻解題 / 吉川浩満

特別掲載
  沈黙の韻律 戦後詩における中村稔という逆説 / 北川透

■ユリイカ2010年 総目次

■今月の作品
  大崎清夏 宮沢いずみ 古﨑未央 竹下力 長谷部裕嗣 / 選=伊藤比呂美

■われ発見せり
  存在の密度 / 阿部真弓