定価1,361円(本体1,238円)
発売日2010年9月
ISBN978-4-7917-0212-1
■連載
私の昭和史 戦後篇・続9 / 中村稔
■突飛と天才*最終回
天才とは何か / 春日武彦
■ 「即興」 の懐胎*9
「現代口語演劇」 とは何だったのか? 3 / 佐々木敦
■世界コミックス最前線*12
「かわいい」 と 「ブラック・ユーモア」 のはざまで L・トロンダイムの 『遠くに見えるぼくの影』 / 小野耕世
■耳目抄*294
深くわが心に思うこと / 竹西寛子
■詩
日本文化0/10 / 山田亮太
特集*10年代の日本文化のゆくえ ポストゼロ年代のサバイバル
【シンポジウム】
10年代の文化の地平 / 東浩紀×福嶋亮大×濱野智史×黒瀬陽平×荻上チキ×渋谷慶一郎
【インタビュー】
言葉の翼にのって / 川上未映子 [聞き手=前田塁]
リアリズムの可能性と更新について / 岡田利規 [聞き手=野村政之]
社会と建築の間のメディアとして 10年代の建築家像 / 藤村龍至 [聞き手=阪根正行]
【文学】
ギャングと海獣 高橋源一郎と笙野頼子の三〇年 / 安藤礼二
YAとLの二〇一〇年代 / 千野帽子
ラズノレーチェが運ぶもの 新たな小説への三つの提案 / 坂上秋成
短歌の現在 / 穂村弘
詩の勝算 / 佐藤雄一
情報と意味 二律背反の詩学に向けて / 中田健太郎
【演劇】
10年代の上演系芸術 ヨーロッパの 「田舎」 をやめることについて / 内野儀
人体の取扱い 二〇一〇年・小劇場若手の断面 / 野村政之
【建築】
三つの時間スパンから建築の未来を考える / 五十嵐太郎+市川紘司+加藤拓郎
【音楽】
水に歴史はない / 増田聡
「軽薄な聴取」 から 「ライブ回帰」 へ / 今井晋
【批評・思想】
10年代の哲学と批評をめぐって / 福嶋亮大×千葉雅也
【美術】
マイクロマテリアルな環世界変容へむけて / 池田剛介
【映画】
フェイクドキュ、ネット時代の映画的リアル / 阿部嘉昭
「映画」 がsur-viveするためのディケイド / 渡邉大輔
【ファッション】
日本ファッション滅亡論 / 樋口ヒロユキ
「形態複製」 によるブランド / 浅子佳英
【マンガ】
批評家はサイコロ遊びをするか !? 10年代のマンガ批評とマンガの関係 / 伊藤剛
【ゲーム】
「ガラゲー」 と三つの欲望 / さやわか
■今月の作品
兼桝綾 古﨑未央 山下長英 立道桜子 音樂めぐみ / 選=伊藤比呂美
■われ発見せり
あるDJとの出会い / 栗田知宏