定価1,361円(本体1,238円)
発売日2010年7月
ISBN978-4-7917-0210-7
■連載
私の昭和史 戦後篇・続7 / 中村稔
■突飛と天才*10
燃える家 / 春日武彦
■「即興」の懐胎*7
「現代口語演劇」とは何だったのか? 1 / 佐々木敦
■世界コミックス最前線*10
ホラー・コミックスの生理感覚 チャールズ・バーンズの『ブラック・ホール』 / 小野耕世
■耳目抄*292
子供の時間 / 竹西寛子
■詩
今日 / 中田健太郎
特集*田辺聖子
【対談】
上方かみがたに上品じょうぼんのあり ことばとこころの美しさに向けて / 田辺聖子×宮本輝
【人生の天才】
田辺聖子さんのおっちゃん / 瀬戸内寂聴
文学の特効薬 / 池内紀
たおやかな闘い / 角田光代
お聖ジャンヌ・ダルクとあこがれを持続する力 / 松田青子
【アンソロジー】
エッセンス・オブ・田辺聖子 / 選=早川茉莉
【インタビュー】
「この道、ぬけられます」 のこころ
日常でつまづかないための/つまづいた時のための処方箋 / 田辺聖子 [聞き手=早川茉莉]
【「后の位も何にかはせむ」】
神仙の薫りの田辺文学 / 熊井明子
上機嫌のネックレス / 早川茉莉
田辺聖子と古典 / 水原紫苑
恋する永遠の少女おとめたちのために / 木村朗子
「まことの心」 に通じる言葉 / 東直子
【失われた時と、土地の名】
田辺聖子と少女文化の回想
『私の大阪八景』『欲しがりません勝つまでは』『しんこ細工の猿や雉』 / 千野帽子
旧女学生戦中派 二重の残りのもの / 佐藤泉
骨が笑う 十五年後に『ナンギやけれど…… わたしの震災記』を読んで / 鈴木創士
わんすあぽんなたいむ・いん・おおさか 田辺聖子と華やかなりしモダン大阪をめぐる断想 / 橋爪節也
落語家の落語と落語家じゃない人の落語 / 立川志ら乃
【資料】
田辺聖子主要作品――読書案内 / 菅聡子
■今月の作品
金子鉄夫 宮沢いずみ 石川瞳 山下長英 村上由起子 宇田川しろ / 選=伊藤比呂美
■われ発見せり
モーリス・ラヴェルの網膜 / 朝吹真理子