定価1,361円(本体1,238円)
発売日2010年6月
ISBN978-4-7917-0209-1
■連載
私の昭和史 戦後篇・続6 / 中村稔
■突飛と天才*9
発明家 / 春日武彦
■ 「即興」 の懐胎*6
演劇とダンスが、ほとんど同じものだと考えられる理由について / 佐々木敦
■世界コミックス最前線*9
八歳の女の子が町を仕切る ジョン・スタンリーの『ルルーちゃん』 / 小野耕世
■耳目抄*291
「語ること」 と 「語らせること」 / 竹西寛子
■詩
『Agend’ Ars』 から / 管啓次郎
花蓮港、花蓮 / 蜂飼耳
特集*橋本治 『桃尻娘』 から 『リア家の人々』 まで…無限遠の小説家
【小説の虚焦点】
「リア家」の一時代 / 橋本治×宮沢章夫
橋本治の編み目 / 加藤登紀子
「橋本治」とはなにものだったのか / 安藤礼二
橋本治のナラトロジー / 川崎賢子
【ひらがな日本史】
予言書 〈未来記〉作家・橋本治の憂鬱 『双調平家物語ノート』のぉと / 高木信
橋本治の好きだった歌舞伎 / 矢内賢二
「再創造」の美術史 / 橋本麻里
【Vanishing Point】
“小説家” という在りかた 『巡礼』『橋』『リア家の人々』をめぐって / 橋本治 [聞き手・構成=栗原裕一郎]
私は橋本治の影響を受けていないはずだ / 坪内祐三
『桃尻娘』について / 藤野千夜
文藝雑誌にフランス革命を! / 小谷野敦
私的体験・橋本治一九九〇 / 岸川真
人間には不可解ということはない / 松家仁之
【逆算の世界観照】
This year’s girlと紅衛兵。 橋本治を勝手に読む / 千野帽子
1983年の廃墟とワンダーランド 同時代人としての村上春樹と橋本治 / 仲俣暁生
甘美な忘却、キャラクターになりたいひとびと。
『ハイスクール八犬伝』とライトノベルの精神史 / ゆずはらとしゆき
二〇一〇年のキンピラゴボウ / 矢野健二
橋本治と『広告批評』 / 蔓葉信博
【橋本治の読みかた】
橋本治主要著作解題 / 編=栗原裕一郎
■特別掲載
〈犯罪の映画〉と〈権力闘争の映画〉 第六〇回ベルリン国際映画祭に見るドイツ映画 / 瀬川裕司
■今月の作品
長谷部裕嗣 佐々木洋一 中尾瑞樹 村上由起子 / 選=伊藤比呂美
■われ発見せり
心に明かりがともるように / 田中庸介