定価1,361円(本体1,238円)
発売日2010年4月
ISBN978-4-7917-0207-7
■連載
私の昭和史 戦後篇・続4 / 中村稔
■突飛と天才*7
狂女伝説 / 春日武彦
■ 「即興」 の懐胎*4
何が聴こえているのか?/誰を演じているのか?/誰が(物)語っているのか? / 佐々木敦
■世界コミックス最前線*7
メカ生命体で遊ぼう Y・タイユフェールの『ITO』 / 小野耕世
■詩
GO 他二篇 / 橘上
■第15回中原中也賞発表(選考委員=荒川洋治・井坂洋子・北川透・佐々木幹郎・佐藤泰正・高橋源一郎)
文月悠光 『適切な世界の適切ならざる私』
受賞詩集より――「落花水」「適切な世界の適切ならざる私」「産声を生む」「花火」「ロンド」
特集*現代ピアニスト列伝 アルゲリッチ、内田光子、ブーニン、ポゴレリチ、辻井伸行…鍵盤と指先の肖像
【Angelus novus】
ピアニストのための詩学と変奏 / 青柳いづみこ×小池昌代
【L’études pour Pianiste】
ポゴレリッチのショパン / 吉田秀和
前近代と超現代のはざまで ヴィルトゥオーソ現象と一九世紀 / 岡田暁生
ピアニストの正体 ピアニストの普遍概念 / 雨宮さくら
スカルラッティ/バルトーク、そして何人かの中東欧のピアニストたち / 伊東信宏
【So wurde ich Pianist】
指先の行方と饗応する音楽 / アリス=紗良・オット [聞き手=編集部]
ピアニストは手職人 / 舘野泉
ピアニズムの解像度 / 横山幸雄
ピアノ、このやっかいなもの / 野平一郎
【ヴィルトゥオーゾの彼方へ】
リヒテルと自由 / 中地義和
グレン・グールドとポスト・グールド 《ゴルトベルク変奏曲》の宇宙 / 宮澤淳一
ジョン・ケージのピアノ 「過程」の可視化 / 白石美雪
「進化の止まった楽器」をまえにして 高橋悠治とピアノと / 小沼純一
【4 impromptus】
ジャズ/ピアノ・アローン 88鍵のマチエール / 山下洋輔 [聞き手=大谷能生]
一〇〇歳のスタインウェイ / 南博
映画と共に弾く / 柳下美恵
ピアニストについての考察 一作曲家の視点から / 渡辺俊哉
【for/ever pianism】
最少と最大の音像空間 / 渋谷慶一郎×島田雅彦
ポストモダン時代のピアニスト / 高雄有希
演奏すること、演じること ヤスミナ・レザと毬谷友子 / 阿部崇
「弾かないピアノ」 を想像する / 谷口文和
ピアノが教えてくれたこと
アキバで働くスク水社長の修業時代 / 福嶋麻衣子(a.k.a. 喪服ちゃん) [聞き手=編集部]
【アンケート】
~我が鍾愛のピアニスト~
飯田二朗 奥泉光 大杉重男 城殿智行 工藤庸子 清水徹 島田虎之介 鈴木創士 高橋英夫 千葉雅也 遠山一行 村上靖彦 森曠士朗 森本淳生 湯澤幸一郎
【このピアニストを見よ!】
現代ピアニスト列伝 / 鈴木淳史
■今月の作品
小島基成 長谷部裕嗣 関本昭太郎 宇田川しろ 古﨑未央 / 選=伊藤比呂美
■われ発見せり
巴里の野生と非理性 / 松本晴子