定価1,361円(本体1,238円)
発売日2011年10月
ISBN978-4-7917-0228-2
■連載
私の昭和史 戦後篇・続22 / 中村稔
■夢遊する読書*9
地獄と天国のジェットコースター / 横尾忠則
■詩
薔薇 他二篇 / 柏木麻里
■耳目抄*303
うわのそら / 竹西寛子
特集*現代俳句の新しい波
【リズムの三すくみ】
読むところから俳句ははじまる 〈世界〉に惹かれるための技芸 / 川上弘美×千野帽子×堀本裕樹
【俳人〈風狂〉列伝】
末期の眼 尾崎放哉 / 池内紀
前書まえがきの演出家、山頭火 / 小嵐九八郎
寺山修司、一〇代の花 / 黒瀬珂瀾
まだ見ぬ俳句へ 高柳重信の多行俳句 / 神野紗希
【新作一〇句】
列島 / 高柳克弘
カニ缶 / 神野紗希
遊部あそびべ / 佐藤文香
無邪気 / 山口優夢
森の中の室内 / 長嶋有
雰囲気で怒る / 西加奈子
夏のカード / 米光一成
芸術でも猥褻でもない / せきしろ
人をポエムって言うたお前がポエムや / 又吉直樹(ピース)
この世界は僕のもの / 山口一郎(サカナクション)
La Fille qui a volé la Tour Eiffel / 千野帽子
首都高速 / 堀本裕樹
【存在と時間】
「魂の一行詩」 の揮う力 / 角川春樹 [聞き手=編集部]
【Souffle des quatre souffles】
その眼、「写生」 につき 子規、放哉、三鬼らを貫くもの / 青木亮人
俳句の幽霊的リズム / 佐藤雄一
技術的な季節と歴史の句 / 串田純一
あえかなる詩型 / 高柳克弘
【世界制作の方法】
たのしくさびしく青臭く / 池田澄子 [聞き手=佐藤文香]
観察の自覚 俳句の近代化と国民文学性の構成主義システム論的再考 / 大井奈美
二〇分で誤解できる近代俳句。 文藝ガーリッシュ・俳句の楽しみを奪い取るために / 千野帽子
なかなか変わらない世界 Digital Poetryに寄せて / 師茂樹
■今月の作品
板垣憲司 佐倉千尋 羽稲小太朗 蒼井坂じゅーり 藤本徹 石井格 / 選=小池昌代
■われ発見せり
カチューシャしてアイフォーンを使いこなしたい / 秋乃涼未