ユリイカ2011年1月号 特集=ジャン・ジュネ

-“悪” の光源・生誕一〇〇年記念特集-

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ユリイカ2011年1月号 特集=ジャン・ジュネ

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2011年1月

ISBN978-4-7917-0218-3

■連載
  私の昭和史 戦後篇・続13 / 中村稔

■ 「即興」の懐胎*13
  ロボット・アンドロイド・人間 / 佐々木敦

■世界コミックス最前線*最終回
  無限の庭園をさまよう男たち――横山裕一の 『NIWA』 / 小野耕世

■耳目抄*297
  あるはなく / 竹西寛子

■詩
  金魚姫 / 小野絵里華

特集*ジャン・ジュネ “悪” の光源・生誕一〇〇年記念特集

【本邦初訳】
アメリカに向けてジッパーを下ろす / ジャン・ジュネ (訳=鵜飼哲)
あるアンケートへの回答 / ジャン・ジュネ (訳=根岸徹郎)

【奇蹟を纏う……】
死刑囚に寄り添うもの――自己形成する悪の発生 / 松浦理英子×宇野邦一
ジュネ随想 / 中条省平
聖なる劇場――『花のノートルダム』 からはじまる / 安藤礼二
ノスタルジー――初期ジュネの非存在論 / 村上靖彦
ジャン・ジュネを批評するジョルジュ・バタイユ / フランソワ・ビゼー (訳=荻野厚志)

【Le Tombeau de Genet】
桟敷と閨房――ジュネの女方たち / 篠井英介 [聞き手=編集部]
ジュネに私が負う幾つかのこと / 渡邊守章
喪の演劇 / 宇野邦一
ジュネを通して考える 「演劇」 / 三浦基

【詩/歌の綴り】
光を盗む――Genetに寄せて / 黒瀬珂瀾
Un Chant d’Amour(愛の唄。または悪人とは月明かりに踊るネクタイ/詩とは見えるものと見えないものの断絶。) / カニエ・ナハ

【L’amitié inavouable】
偶然の飛沫――『イビスへの手紙』 『判決』 刊行に寄せて / 鵜飼哲
ただなかで、その傍らで / 横田創
ジュネまたは類似の錯乱 / 鈴木創士
時間を彫刻すること / マイレド・ハンラハン (訳=大西雅一郎)
革命の印璽から残ったもの――ジャン・ジュネ 『恋する虜』 の余白に / 宮﨑裕助
合一しないこと、あるいは、果てなき愛――ジュネ/ブランショ / 郷原佳以

【終わりなき文学】
ジャン・ジュネ主要作品解題 / 岑村傑

■ユリイカの新人
  四つの動物園の話 / 大崎清夏

■われ発見せり
  とける感覚、出会う距離 / 塚越祐佳