定価1,361円(本体1,238円)
発売日2012年5月
ISBN978-4-7917-0237-4
■人生に関する断章*5
量販店について / 中村稔
■破局論*新連載
運命と陰謀 / 飯島洋一
■夢遊する読書*15
運命を手なずける / 横尾忠則
■追悼*吉本隆明
野に詩人あり / 辻井喬
アングラからクラックへ 吉本隆明さんを悼む / 北川透
吉本隆明からはじまる / 瀬尾育生
結節点の喪失を悼む / 水無田気流
■詩
朗読者 / 佐々木幹郎
タイム / 山田亮太
特集*テレビドラマの脚本家たち
【日常を異化する】
カンヴァセーション・ピーシズ 岡田惠和の恐さとは何か / 岡田惠和 [聞き手=成馬零一]
岡田惠和論 まだ恋は終わらない / 成馬零一
【エッセイ】
台本を投げるな / 堀川とんこう
テレビドラマに春が来た / 桧山珠美
書く動機 / 中江有里
【開拓者たち】
向田邦子 『家族熱』 ノート このドラマにおける主役は? / 高橋行徳
山田太一、あるいは 「愚痴の公共圏」 の可能性 / 長谷正人
【テレビドラマにできること】
テレビドラマの真ん中で / 坂元裕二 [聞き手=岡室美奈子]
水面に石を投げる 遊川和彦のドラマ世界 / 藤田真文
バラエティなドラマたち 放送作家のテレビ的冒険 / 太田省一
テレビドラマ、この密なるもの / 古崎康成
【徹底討議】
私たちがつくるドラマ史 トレンディドラマから 『カーネーション』 まで / 渡辺雄介×岡室美奈子×宇野常寛
【「愛」 についてのはなし】
解放の呪文はいかにして唱えられてきたか 木皿泉と 「愛」 の問題 / 宇野常寛
フィクションの力 連続テレビドラマ脚本家・渡辺あや / 石田美紀
野島伸司の確信犯的疾走 / 中町綾子
【予想不能な人間喜劇】
メタドラマの技法 テレビは娯楽の王様なのか? / 宮藤官九郎 [聞き手=岡室美奈子]
宮藤官九郎は 「普通」 を目指す ツッコミとフィクションの力 / 岡室美奈子
多層化するモノローグ 劇作家がドラマ脚本に重用されるワケ / 木俣冬
【対談】
ドラマな関係 脚本家とプロデューサーの幸福なマリアージュ / 大森美香×山口雅俊
【ドラマ豊饒の時代】
人間を描くためのディシプリン / 西田征史 [聞き手・構成=泊貴洋]
アンチ・ながら見! 古沢良太の熱と志 / 泊貴洋
【資料】
テレビドラマを楽しむためのキーワード集 / 古崎康成
■今月の作品
柏原寛 板垣憲司 前田啓介 / 選=小池昌代
■われ発見せり
クレオールからヒューマニズムへ――翻訳の航跡 / 岡本源太