定価1,885円(本体1,714円)
発売日2013年11月
ISBN978-4-7917-0263-3
【対話】
梱包と野放し いま、なぜ小津安二郎を語るのか / 蓮實重彥×青山真治
小津映画について知っている二、三の事柄 / 廣原暁×三宅唱
【特別寄稿】
小津安二郎論再考 / 吉田喜重
【表現とメディア】
サイレント・デスマスク 「非常線の女」における小津安二郎の写真/映画 / 伊藤俊治
正方形とのたたかい 小津とデザイン / 鈴木一誌
【歴史と記憶】
『東京物語』の余白に / 四方田犬彦
反=接吻映画としての『晩春』 占領政策と小津安二郎 / 長谷正人
【映画の未来】
日常の先で眼差しを交わす / 小森はるか
国際的な分類化に抗うために 小津の視線論 / 舩橋淳
【人間の時間】
凡庸と幻視 / 宇野邦一
小津安二郎の「アンチ・オイディプス」 / 斎藤環
例えば、正しく終わらせること、について / 丹生谷貴志
【男と女】
田中絹代と小津映画 / 石田美紀
「おじさん」の系譜 『彼岸花』から『秋刀魚の味』そして『青春放課後』まで / 宮本明子
【街に生きる】
曇天の東京 / 中野翠
『麦秋』の大和 / 前田英樹
『東京物語』と日本的な家屋 / 五十嵐太郎
【動きと音】
小津安二郎 音とモノの迷宮へ / 小沼純一
二〇一三年初夏 秋刀魚の味/晩春/彼岸花/能/歌舞伎/日本画 / 山本一郎
【新しい展開】
反語的振舞としての『小津安二郎全発言』 / 浅利浩之
小津調2・0 / 渡邉大輔
【image】
enchanted / 島田虎之介
【芸術様式】
『彼岸花』の空間 小津映画における芸術様式の本質 / エドワード・ブラニガン
小津安二郎フィルモグラフィー