定価1,361円(本体1,238円)
発売日2013年10月
ISBN978-4-7917-0262-6
■人生に関する断章*22
ミュージカル『レ・ミゼラブル』について / 中村稔
■詩
まえのひ / 川上未映子
■耳目抄*314
夜明けの空から 叡智の限り / 竹西寛子
■屋根裏の私の小さな部屋♪3
小人の小人の話 / 大庭賢哉
武田百合子 歩く、食べる、書く
【アンソロジー】
もの“喰う”おんな・武田百合子 / 選=早川茉莉
【生活と記述】
人間ノ生活ノ残酷サ / 小池昌代
からだとたべもの / 高山なおみ
百合子さんと祖母 / 金沢百枝
見る人、暴走する人、書く人 / 堀切直人
虚力の女 / 近代ナリコ
【対談】
百合子は百合子であり百合子であり……――唯一無二ということ / 山崎まどか 松田青子
【五つの賞翫】
歌がこぼれる日を記す――『富士日記』のあとさき / 串田純一
いまここの原風景――『犬が星見た ロシア旅行』を読む / 河村彩
「在ること」の摂理――『ことばの食卓』 / 茂田眞理子
私はいまここにいて、歩きながら呼吸している――『遊覧日記』という観測 / 河野聡子
終わらない確認 『日日雑記』 / 雑賀恵子
【百合子さんとともに】
武田百合子のもうひとつの人生 / 窪美澄
『ことばの食卓』→『遊覧日記』→『日日雑記』 / ほしおさなえ
彼女の目で景色を眺めてみたいな / 松尾たいこ
遊覧しよう / 西田藍
飾らぬ日々の愛しさ / 平賀さち枝
桜とユリ / 浅生ハルミン
見る目に溺れる / 斧澤未知子
【インタビュー】
百合子さんに連れられて――憧れと親しみの文章家 / 緒川たまき 聞き手=編集部
【胃袋の鼓動】
百合子さんのお腹の具合 / 阿部公彦
不味いもの、吐くこと、食べること / 青野賢一
環形動物の孤独――武田百合子『日日雑記』を中心に / 石橋正孝
【泰淳の目、泰淳の耳、泰淳の手、泰淳の足、泰淳の……】
隣りで書く / 横田創
語り手が見ている景色 / 間宮緑
きょうの百合子さん――武田泰淳後期私小説における〈ユリ子〉と〈女房〉 / 千野帽子
散文の同伴者――武田泰淳後期作品のための覚書 / 梶尾文武
【日日の道行き】
『武田百合子全作品』解題――生の記録、喪の仕事 / 木村カナ
武田百合子略年譜 / 編=木村帆乃
■今月の作品
中山詩愁・江田つばき・野口やよい 選=日和聡子
■われ発見せり
一〇〇年先の写真集 / 小野啓