定価1,361円(本体1,238円)
発売日2013年9月
ISBN978-4-7917-0260-2
■人生に関する断章*21
「保元物語」について / 中村稔
■詩
グラス / 峯澤典子
■耳目抄*313
運と縁 / 竹西寛子
特集*クマ 怖ろしさと尊さと可愛さと
【クマと現世の論理】
クマよりもたらされしもの / 中沢新一 聞き手=畑中章宏
【クマの棲むところ】
森の怪人 / 池内紀
クマがつくる物語 / 湯川豊
たまに喰われるくらいがいい気がする / 服部文祥
熊を神に祀る風習 / 畑中章宏
神話から遠く離れて クマたちの現実 / 田口洋美
アイヌのクマ送り儀礼 / 池田貴夫
【クマと人間】
なめとこ山の熊 / 原作・宮沢賢治 構成作画・西岡兄妹
【クマとの邂逅】
クマ、カッチャク、死(メールインタビュー) / 酒井駒子 聞き手=名久井直子
熊についてのあれこれ / あべ弘士
熊/旅/写真 / 石川直樹
熊への畏敬 / 増田俊也
熊との一時間 / 雪舟えま
熊に会ったら歌うこと。 / 大崎清夏
クマのプー太郎 / 中川いさみ
【クマを象って表われる……】
熊が舐める 成形と育成の伝承をめぐって / 伊藤博明
熊の霊と語り合うために / 鏡リュウジ
ドイツの黒い森のクマさん クマなき人間世界でクマに出会う / 伸井太一
「非実在ベア」の生存戦略 テディベアは何故、愛されるのか? / 犬山秋彦
ハードボイルド・クマ / 小沢さかえ
【クマという叙事詩】
ダンシング・ベア、シャイニング・ベア 熊としての芸術家の肖像 / 熊谷謙介
現世を離れる直前に「熊」に戻ったアーサー王 中世フランス語散文『アーサー王の死』が描く酒倉長リュカンの圧死をめぐって / 渡邉浩司
ジョン・アーヴィングとクマ ロマン主義的な動物小説からの逸脱 / 斎藤英治
「くま」の生きづらさを通して見えてくるもの 川上弘美「神様」「草上の昼食」論 / 荒木奈美
【クマ出没注意、あるいは抜け道はこちら】
子ども部屋のくまたち / 寺村摩耶子
クマに出会えるお出かけガイド / 大崎清夏
■今月の作品
岡野謙人・室谷翼・小池麻央・武田祐子 選=日和聡子
■われ発見せり
京都の人はようわからん / 新稲法子