ユリイカ2013年3月号 特集=グスタフ・クリムト

-世紀末ウィーンの爛熟と光輝-

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
  • Google+でシェア
ユリイカ2013年3月号 特集=グスタフ・クリムト

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2013年3月

ISBN978-4-7917-0252-7

■人生に関する断章*15
  「平家物語」について(そのニ) / 中村稔

■破局論*11
  冷戦と冷血 / 飯島洋一

■耳目抄*307
  伽羅を焚く / 竹西寛子

■詩
  だれのこころにもない物語 / 白鳥央堂

■第4回倉橋由美子文芸賞発表
  妹は知っている(抄) 遠藤大洋 / 選評=中村和恵

特集*グスタフ・クリムト  世紀末ウィーンの爛熟と光輝

【官能の都市、悦楽の画家】
幸運なる世紀末 装飾の錬金術師の肖像 / 池内紀+原田マハ
クリムトの謎 / 池内紀
クリムトのファルス / 横尾忠則
切断される四肢、あるいは世紀末のウィーン / 阿部賢一

【Meister von El Dorado】
黄金の還る場所 / 天野喜孝 聞き手=編集部
クリムトと黄金の「親地学」 / 鶴岡真弓
方形の舟に乗って、水の国日本に黄金が、やって来たとせよ クリムトの非官能的、クリムトの非ウィーン性について / 新見隆
魂の描線 世紀末芸術と未来派 / 阿部真弓
美術史への接線 クリムト作、ウィーン美術史美術館装飾壁画 / 安永麻里絵
Der Zeie ihre Kunst, der Kunst ihre Freiheit(時代にはその時代の芸術を、芸術にはしかるべき自由を) クリムト主要作品解題 / 西田兼

【Sieben Fries】
Variation the Kiss / 小沢さかえ / 佳嶋 / 笹井一個 / シライシユウコ / 西岡千晶 / 宮崎夏次系 / 山中ヒコ 

【平面と陰影】
クリムトの顔 異形の美を支えるもの / 山口晃
クリムトの部屋 / 西加奈子
きらめく装飾、うごめく背景 クリムトとアニメーションの邂逅 / 神戸 守 聞き手=高瀬司
空虚なクリムト / 石光泰夫
私の死でいっぱいの袋 クリムト的主体について / 西川アサキ
線から辿るクリムトの意図 《ベートーヴェン・フリーズ》に付随する素描の役割について / 前田朋美

【新世紀の幕開け】
ウィーンという舞台装置 / 湯澤幸一郎 聞き手=編集部
衣服からクリムトを読む / 朝倉三枝
装飾的ということ ロースと分離派の周辺 / 高橋麻帆
浮薄なる様式 クリムトのスタイル/モード / 古川真宏

■今月の作品
  蒼井坂じゅーり・柏原 寛・真田聡子 選=小池昌代

■われ発見せり
  若者のための音楽 / 山内マリコ