ユリイカ2014年12月号 特集=百合文化の現在

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ユリイカ2014年12月号 特集=百合文化の現在

定価1,430円(本体1,300円)

発売日2014年12月

ISBN978-4-7917-0280−0

■人生に関する断章*36
  心平庵あるいはパブリシティ権について / 中村稔

■詩
  あかがみ / 一方井亜稀

■耳目抄*326
  小さなお煎餅の話 / 竹西寛子

 

特集*百合文化の現在   

【少女小説の精神】
『マリア様がみてる』のまなざし “姉妹”たちの息づく場所 / 今野緒雪 聞き手・構成=青柳美帆子
半壊のシンボル 吉屋信子と百合的欲望の共同体 / 川崎賢子
「突然の百合」という視座 多和田葉子、吉屋信子、宮本百合子をとおして / 木村朗子
吉屋信子から氷室冴子へ 少女小説と「誇り」の系譜 / 嵯峨景子
解放区としての百合 / 中里 一

【“現実”との接線】
女たちの関係性を表象すること レズビアンへのまなざしをめぐるノート / 堀江有里
百合レズ論争戦絵巻 / 牧村朝子

【彼女たちの友愛、あるいは恋模様】
女子と/の恋愛 百合という観測問題 / 天野しゅにんた 聞き手・構成=青柳美帆子
「百合」の来し方 「女どうしの愛」をマンガはどう描いてきたか? / 藤本由香里
女の子たちの突破口 / 川口晴美
「百合」の栽培に向いた土壌、日本 / 高嶋リカ
read between the lines / 西UKO
同じ物語なのになぜレズビアンが疎外感を味わうのか 『LOVE MY LIFE』映画版の謎を分析する/ 溝口彰子

【「百合」に交わるもの】
それが恋なら必然 『彼女とカメラと彼女の季節』の写した彼女と彼女と彼について / 月子 聞き手=玉木サナ
百合 境界なきジャンル / エリカ・フリードマン 訳=椎名ゆかり
倉田嘘『百合男子』に表わされた百合ファンダムの姿についての一考察 / ジェームズ・ウェルカー
いろんな百合が咲けばいい、わたしは血の色の百合が見たい / 玉木サナ
マンガの世界を構成する塵のような何か。 百合はジャンル境界を描きかえるのか / 日高利泰

【“少女”(たち)の行方】
百合を探してどこまでも / 綾奈ゆにこ 聞き手・構成=キツカワトモ
戦闘美少女と叫び、そして百合 / 石田美紀
内なる少女を救い出すこと 『シムーン』の孤独と連帯 / 上田麻由子
あなたの痛みは私そのもの 共闘する〈魔法〉少女たちのやすらぎ / 須川亜紀子

【NO YURI, NO LIFE.】
百合文化に分け入るために 作品・人物・メディアガイド / 青柳美帆子・玉木サナ・長門裕介

■今月の作品
  石川木子・青山律子・山岡ミヤ  選=日和聡子

■われ発見せり
  私は「ボケ」だったのか! / 鈴木洋仁