ユリイカ2014年10月号 特集=ラース・フォン・トリアー

-『奇跡の海』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』から『ドッグヴィル』、そして『ニンフォマニアック』へ-

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ユリイカ2014年10月号 特集=ラース・フォン・トリアー

定価1,430円(本体1,300円)

発売日2014年10月

ISBN978-4-7917-0278-7

■人生に関する断章*34
  イザベラ・バード『日本紀行』について(その一) / 中村稔

■耳目抄*324
  沈黙のためにではなく / 竹西寛子

■詩
  無名であったころ / 文月悠光

■屋根裏の私の小さな部屋♪9
  鳥の世話(前編) / 大庭賢哉

■特別掲載
  中原中也詩英訳 パネルディスカッション / 伊藤比呂美+ジェフリー・アングルス+アーサー・ビナード+四元康祐

特集*ラース・フォン・トリアー  『奇跡の海』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』から『ドッグヴィル』、そして『ニンフォマニアック』へ 

【インタビュー vol.1】
肉体とセックスの残酷さを描く『ニンフォマニアック』 / シャルロット・ゲンズブール
ラースと歩み続けた二〇年 / ステラン・スカルスガルド 聞き手・構成=高野裕子

【自己批評する映画】
ラース・フォン・トリアーの「告白」 『ニンフォマニアック』における権力の倒錯について / 北小路隆志
救い主が嗤われるまで いわゆる「鬱三部作」について / 佐々木敦

【対談】
自己破壊の奇跡 トリアー映画における女性表象 / 真魚八重子+鷲谷花

【トリアー映画の女たち】
欲望の倫理、またはセクシュアリティ / 斎藤環
女に沿う音楽ラース・フォン・トリアー映画の音楽 / 小沼純一

【エッセイ】
オーロラの彼方に ニンフォマニアック 聖なるものは俗なるもの / 田口ランディ
わたしの将来の夢 / 青柳いづみ

【インタビュー vol.2】
トリアー、自らを語る / ラース・フォン・トリアー 聞き手・構成=高野裕子
俳優たちが語るラース・フォン・トリアー / ウィレム・デフォー+シャルロット・ゲンズブール+キルスティン・ダンスト 聞き手・構成=高野裕子

【映画史に位置づける】
ラース・フォン・トリアーを映画作家としてどう捉えるか / 小松弘
ドイツ零年のカフカ的悪夢 映画『ヨーロッパ』をめぐって / 瀬川裕司

【インタビュー vol.3】
トリアーというカンフル剤 アートとエンタメの狭間で / 園子温 聞き手=佐々木敦

【ドグマ映画の戯れ】
ディジタル化/生命化する映画 トリアー、ドグマ95と「ディジタル映像の美学」 / 渡邉大輔
ドグマ95と「遊び」 / 越川道夫

【トリアーの諸相】
KING DAMN IT! / 風間賢二
箱庭のなかの童話 『ドッグヴィル』から『マンダレイ』 / 今村純子
戦慄と甘美 『メランコリア』をめぐって / 石橋今日美

【資料】
ラース・フォン・トリアー主要フィルモグラフィ / 萩野 亮・渡邉大輔

■今月の作品
  赤木祐子・根本正午・舟橋空兎・宮﨑一城・鳴島 花・水野一石  選=日和聡子

■われ発見せり
  今、マラルメをふたたび… / 坂口周輔