定価1,430円(本体1,300円)
発売日2014年2月
ISBN978-4-7917-0267-1
■人生に関する断章*26
芥川龍之介の詩歌について / 中村稔
■詩
〈ひらがな〉をもっとも残忍な方法で扼殺する / 榎本櫻湖
■耳目抄*317
うたの生まれる時 / 竹西寛子
■屋根裏の私の小さな部屋♪5
ひみつのへや / 大庭賢哉
特集*堤清二/辻井喬 西武百貨店からセゾングループへ…詩人経営者の戦後史
【都市を仕立てる】
文化‐資本の〈場〉としての渋谷 / 吉見俊哉+北田暁大
【ふたつの肖像】
1984 モスクワ / 小池一子
表に堤清二、裏には辻井喬。 / 浅葉克己
経営の詩人 / 日暮真三
カリスマそして知の巨人 / 林真理子
最後まで堤清二でいてほしかった / 水野誠一
捨て身の生涯の回顧 堤清二氏の他界を悼んで / 由井常彦
堤清二という志士 / 難波英夫
堤清二=辻井喬・ところどころ / 八木忠栄
堤清二とオーラル・ヒストリー / 御厨貴
朝鮮高校での辻井喬 / 四方田犬彦
【尽き果てぬ詩語をもって】
ゆとり、ゆりもどし / 藤井貞和
叙事詩としての堤清二 辻井喬へのオマージュ / 建畠晢
緑色の、双頭の、蛇? 堤清二さんをおくる / 小林康夫
自伝詩へのアクセスポイント 辻井喬のポエジーを読む / 水無田気流
辻井様宛ての秘密文書 / 今唯ケンタロウ
【不易流行】
消費の超克 堤清二と増田通二の街づくりをめぐって / 三浦展 聞き手=南後由和
「社会」を語る文体とセゾンの広告 「作者の死」と糸井重里の居場所 / 加島卓
時代に衣裳をまとわせる 堤清二は日本モードに何をもたらしたのか / 成実弘至
ファッション・ブランドと堤清二 西武百貨店SEED館が示すもの / 田中里尚
空中庭園をあとにして / 小沼純一
【“文化事業”の相克】
百貨店という箱庭 西武百貨店とリブロの入れ子構造 / 中村文孝 聞き手=田口久美子
インフラについて / 松浦寿夫
〈身体〉を取り戻す / 宮沢章夫
セゾン文化財団とわたし / 岡田利規
【ひとつの帰着点】
「裏切り」の瘡蓋をはがす営み 「戦後知識人」としての辻井喬 / 成田龍一
堤清二における「伝統」と血のメーデー事件 / 千野帽子
経営者としての堤清二 幻想殺しのための三章 / 飯田一史
【歴史の岐路】
「堤清二×辻井喬」クロニクル / 柿谷浩一
■今月の作品
江田つばき・武田祐子・星野涼之助・岸本琴音 選=日和聡子
■われ発見せり
神経系人文学へ─クルミ割り人形の美学 / 坂本泰宏