定価1,430円(本体1,300円)
発売日2015年12月
ISBN978-4-7917-0298-5
■人生に関する断章*47
西鶴『好色一代男』を読む / 中村 稔
■記憶の海辺——一つの同時代史*8
東京地図帳 あるいは日本シリーズ第四戦 / 池内 紀
■詩
変声期の部屋 / 佐藤雄一
■耳目抄*335
物語は物語のように / 竹西寛子
特集*ミヒャエル・エンデ 『ジム・ボタン』『モモ』『はてしない物語』『鏡のなかの鏡』…没後二〇年
■エッセイ
今ふたたびのエンデ特集 / 子安美知子
エンデとマニエリスム / 司 修
もう一度、内なる世界へ 心の中に流れるエンデの言葉 / 那須田淳
でんぐり返り / 池内 紀
ここには、誰もいない。なにもない。 / 藤田貴大
何かをほんとうに聞くときには…… / 大崎清夏
■写真紀行
エンデの愛した風景
■終わら【ENDE】ない物語の、新しい始まり
カーニバル化された世界 『ジム・ボタン』と遊び / 田村都志夫
『モモ』についてエンデと黒姫童話館 / 堀内美江
夢の坑夫 / 寺村摩耶子
はてしない『はてしない物語』の問いかけ / 荻原耕平
「虚構の可視化」へ舵を切った児童文学ファンタジー 絵にならないものは書かない / 井辻朱美
■インタビュー
時代批評家としてのエンデ / 子安美知子 聞き手=小林エリカ
■ものがたりの余韻
エンデの詩の世界点描 / 酒寄進一
ミヒャエル・エンデの言葉と世界 / 田村都志夫
さがせ、さらば見出すであろう / 大澤真幸
■時間/思想/貨幣
時間の三つのありかた 『モモ』に見るエンデの時間理解 / 橋爪大輝
ミヒャエル・エンデとルドルフ・シュタイナー ファンタジーと霊視の境界 / 樋口純明
終わりの不在と錬金術の虚ろ 『鏡のなかの鏡』、『はてしない物語』 / 川村和宏
■資料
エンデ年譜 / 堀内美江
ミヒャエル・エンデ作品リスト / 堀内美江
■今月の作品
牛坂夏輝・鈴木卓哉・サトウアツコ・灰谷麻子・岡 英里奈 / 選=藤井貞和
■われ発見せり
祈りを視る、機械仕掛けの神 / 宮本道人