ユリイカ2015年10月号 特集=マンガ実写映画の世界

-『るろうに剣心』から『進撃の巨人』『バクマン。』『俺物語!!』へ-

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ユリイカ2015年10月号 特集=マンガ実写映画の世界

定価1,430円(本体1,300円)

発売日2015年10月

ISBN978-4-7917-0296-1

■人生に関する断章*45
西鶴『本朝二十不孝』を読む / 中村稔

■記憶の海辺——一つの同時代史*6
赤い靴と白い靴 あるいはフラウ・ブロノルドのこと / 池内紀

■詩
本の死 他二篇 / 久谷雉

■耳目抄*334
二通の手紙 / 竹西寛子


特集*マンガ実写映画の世界 『るろうに剣心』から『進撃の巨人』『バクマン。』『俺物語!!』へ 

 

■“マンガ×映画”の結節点
『バクマン。』と画面の更新 / 大根仁 聞き手=編集部
モノたちの喧騒の場 マンガの実写化が映画にもたらすもの / 渡邉大輔
「マンガ的」リアリズムとキャラクター そしてもう一つの「映画的手法」について / 三輪健太朗

■生身というペンタッチ
キャラクターの演算 リョーマからアルミンへの試行 / 本郷奏多 聞き手=編集部
虚構の命の作り方 漫画表現論の先端から / 泉信行
二〇〇二年、『ピンポン』から始まったこと / 藤津亮太
「マンガ」と「映画」と綾野剛の「身体」 「インターフェイスとしての俳優」について考えるためのメモ / 篠儀直子

■マンガに内在するもの
映画は時間を生きる 『るろうに剣心』の革新 / 大友啓史 聞き手=編集部
『るろうに剣心』三部作における〈拡散する文化(ダイバージェンスカルチャー)〉 / 石岡良治
「マンガの実写化」と「マンガから生まれた映画」 / 岩下朋世
ヒロインが「敵」になるとき 赤本単行本から別冊付録へのリメイクに見る「映画」らしさ / 森下達
消費と国籍と様式 小田切博

■映画的瞬間の到来、あるいは所与の偶然
隣人を撮る 『翔んだカップル』と『妄想少女オタク系』 / 堀禎一+やまだないと
大根仁と「映画的」な残余 / 石川義正
他者の物語 堀禎一の高校生三部作について / 伊藤洋司
マンガは映画を拡張する 三池崇史のマンガ映画化についての一考察 / 三浦沙良
映画による聖地巡礼 『海街diary』、『グーグーだって猫である』、『櫻の園』/ 門林岳史

■映写される光の彼方へ
剛田猛男の疾走 / 『俺物語!!』という街並み 河合勇人 聞き手=編集部
「少女マンガ×映画」論 減点法的鑑賞を超えるために / トミヤマユキコ
マンガ・プロジェクション 『忍者武芸帳』と昭和期日本の静止画映写文化 / 鷲谷花
運動と感情への接近 アニメーション『惡の華』の試み / 石田美紀

■“マンガ×映画”のゆくえ
マンガ×映画カルチャーを知るための解説と作品ガイド / 渡邉大輔

■今月の作品
堺俊明・鈴木卓哉・真田総子・赤木祐子・サトウアツコ 選=藤井貞和

■われ発見せり
それらしさの構造 / 高田敦史