定価1,430円(本体1,300円)
発売日2015年9月
ISBN978-4-7917-0293-0
【『バケモノの子』の道のり】
ひと夏の“映画”に向かって / 細田守
【インタビュー】
生に触れる叫びとささやき / 宮﨑あおい 聞き手=編集部
王道の更新 エンターテインメントを突き進む / 齋藤優一郎 聞き手=高瀬司
【カラー口絵】
『バケモノの子』の世界地図
【バケモノ・渋谷・渋天街――『バケモノの子』を描く】
〈作画監督〉表情は語り、身振りはうたう / 山下高明×西田達三 司会=高瀬司
〈美術監督〉絵描きたちの創世記 / 大森崇×髙松洋平×西川洋一 司会=高瀬司
【『バケモノの子』、あるいはバケモノたちと子どもたち】
無から一を生むアニメと無数から一を選ぶアニメ / 中田健太郎
世界は今ここにある 細田守のアニメーションが描く「近さ」 / 土居伸彰
父性の錯乱と収束 『バケモノの子』とその文脈 / 福嶋亮大
境界と奈落 細田守『バケモノの子』 / 大久保清朗
モンスターとはなにものか / 雑賀恵子
映画における公共と普遍 細田守の場合 / 飯田一史
【徹底討議】
アニメーションの今日と明日 〈映画作家〉としての細田守 / 石岡良治×さやわか×中田健太郎
【“魔法”としてのアニメーション】
細田守のアニメ作品における「機能する齟齬」 オープンシステムとしての「細田守作品」 / 石岡良治
繰り返しの隘路 / 細馬宏通
ガラスの内の魔女たち / さやわか
白ワンピース前史 細田守作品における少女の「向こう側」 / 上田麻由子
関係性と秘密の作家 人に寄り添うファンタジー / 泉信行
【細田守の環世界】
メディア、環境、生命体 細田守の初期映画作品を中心に / 松谷容作
モナドにはゾンビしかいない 『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』について / 西川アサキ
平面を走ること 『時をかける少女』の影をめぐって / 増田展大
行きずりの生に開く / 柳澤田実
【東映動画からスタジオ地図へ】
細田守主要作品解題 / 飯田一史