定価2,310円(本体2,100円)
発売日2015年9月
ISBN978-4-7917-6886-8
第32回講談社エッセイ賞受賞!!
小説と画家宣言、少年文学の生と死、映画の手がかり……。
観念ではなく肉体や感覚の力を信じ続けてきた画家が、言葉の世界との間で揺れ動きながら、自伝的記憶も交えて思考を紡ぎ出す。
【目次】
1 宿命に気づく時
2 肉体が感得するもの
3 鍵の在処
4 観察の技法
5 波乱の始まり
6 想定外の連続
7 買書の心得
8 三島由紀夫の冷静
9 地獄と天国のジェットコースター
10 インドからの呼び声
11 小説と画家宣言
12 「ディオニソス」の饗宴
13 ラウシェンバーグの軽やかな芸術
14 滝のひらめき
15 運命を手なずける
16 映画の手がかり
17 少年文学の生と死
18 言葉を離れる
19 自分の中の革命
あとがき
[著者]
横尾忠則(よこお ただのり)
1936年、兵庫県西脇市生まれ。美術家。1972年にニューヨーク近代美術館で個展。その後も世界各国のビエンナーレで活躍する。国際的に高い評価を得ており、海外での発表が多く、近年は東京都現代美術館、金沢21世紀美術館、国立国際美術館など国内の美術館でも相次いで個展を開催。1995年に毎日芸術賞、2001年に紫綬褒章受章、2008年に小説集『ぶるうらんど』で第36回泉鏡花文学賞、2011年に旭日小綬章受章、同年度朝日賞、2014年山名賞、2015年高松宮殿下記念世界文化賞受賞など、受賞・受章多数。2012年、神戸に横尾忠則現代美術館開館。2013年、香川県豊島に「豊島横尾館」開館。