震災後文学論

-あたらしい日本文学のために -

木村朗子 著

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震災後文学論

定価2,090円(本体1,900円)

発売日2013年11月

ISBN978-4-7917-6748-9

未曾有の事態をどのように理解し、そして受けとめるか。いち早くその現実を咀嚼しようとし言葉にしてきたのはまさに文学であった。 「たかが文学。その内容を議論するよりももっと現実的なことを議論した方がよい」。はたしてそうだろうか。 もし文学が、直視しがたい現実を言葉にしているとするならば、そこで描かれているもの、描かれていないものは、まさに現実そのものの縮図ではないのか――。 ゆえにわたしたちは「震災文学」を読まければならないのだ。 「震災」以後の文学全体をとらえ、これまでの文学の歴史と断絶したところからはじま