定価4,840円(本体4,400円)
発売日2026年10月13日
ISBN978-4-7917-7809-6
デリダのフッサール解釈に新たな光を当てる貴重な講義録
現象学にとって神とは何か。他者はいかにして論じられるのか——。『イデーン』や『デカルト的省察』の精緻な読解にもとづき、現象学をその限界において問うたスリリングな講義を収録。『幾何学の起源』の翻訳と序説の発表から、独自の思考の展開へといたる哲学者の道行きを照らし出す。

[目次]
前書き
序文
現象学、目的論、神学——フッサールの神
第一回
第二回
第三回
第四回
フッサール『デカルト的省察』の第五省察
第一回
第二回
第三回
第四回
第五回
訳注
訳者解説
索引

[著者]
ジャック・デリダ(Jacques Derrida)
フランスの哲学者。1930 年にアルジェリアに生まれる。ソルボンヌ大学、高等師範学校、社会科学高等研究院などで教鞭をとる。2004 年没。フッサール現象学の研究から出発し、後に「脱構築」と呼ばれる独自の思想を築く。著書に『幾何学の起源・序説』(1962 年)、『声と現象』(1967 年)、『グラマトロジーについて』(1967 年)、『散種』(1972 年)、『哲学への権利』(1990 年)、『友愛のポリティックス』(1994 年)、『ならず者たち』(2003 年)など多数。
[訳者]
亀井大輔(かめい・だいすけ)
立命館大学文学部教授。立命館大学大学院文学研究科博士後期課程修了。著書に『デリダ 歴史の思考』(法政大学出版局、2019 年)など。訳書にギヨーム・パイヤン『ハイデガー伝——カトリシズム、革命、ナチズム』(白水社、2026 年)など。
松田智裕(まつだ・ともひろ)
岩手県立大学高等教育推進センター講師。立命館大学大学院文学研究科博士後期課程修了。著書に『弁証法、戦争、解読——前期デリダ思想の展開史』(法政大学出版局、2020 年)など。訳書にジャック・デリダ『思考すること、それはノンと言うことである——初期ソルボンヌ講義』(青土社、2023 年)など。
砂川優斗(いさがわ・ゆうと)
立命館大学文学研究科博士課程前期課程。主な論文に「デリダ『触覚』におけるナンシーの哲学の特異性——人間主義批判とエコテクネーをめぐって」(『立命館哲学』37 号、2026 年)など。