意味・無意味・主観性

マルクス・ガブリエル 著,浅沼光樹 訳

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意味・無意味・主観性

定価4,840円(本体4,400円)

発売日2026年9月10日

ISBN978-4-7917-7806-5

現実と虚構の境界線がますます曖昧な時代に
何千年もの間、多くの哲学者たちが真理の本質を理解しようと尽力してきた。その結果、正しい知識について膨大な知見が蓄積されはしたが、その一方で無知、虚偽、錯覚、妄想といった否定的な意味をもつ認識の重要性は見過ごされてきた。本書では〈現実を間違って理解するとはどのようなことか〉という、古くはプラトンの『テアイテトス』にさかのぼる難問に稀代の哲学者が挑む。

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目次

序論

第一章 意味

第一部 意味を拡張する

二元論的形而上学の克服/客観的意味と主観的意味/接触面としての心/客観的意味と(言語的)有意味/意味と意識/思考する〈思考するもの〉

第二部 意味を制限する

〈意味の場の存在論〉の根本概念/意味と無世界観/実在――なぜそれは(おおよそ)見える通りのものであるのか/対象なき事実――無意味への道

第二章 無意味

場の混乱としての第一階の形而上学/ローカルな混乱――意味と無意味/存在論的無意味/カーマンの挑戦――行間の無意味/主観の存在論的署名としての無意味

第三章 主観性

第一部 主観性と可謬性

私たちの可謬性/自己意識のパラドックスと主観性の想定/弁明――正当化のギャップ/意識は客観的に存在する錯覚である

第二部 自然の中の主観性の位置

実在論の一形態としての虚構主義/宇宙、自然、意識

第三部 実践的主観性

間違うことのある自己決定/倫理学と人間学

結論

              イデオロギー/プロパガンダ/無知

謝辞
訳者解題
索引

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[著者]マルクス・ガブリエル(Markus Gabriel)
1980年、ドイツ連邦共和国(西ドイツ)生まれ。哲学者。ボン大学教授。『なぜ世界は存在しないのか』『「私」は脳ではない』『考えるという感覚/思考の意味』(以上、講談社選書メチエ)など、多数の著書がある。分析哲学と大陸哲学の分断を超えて、双方の思想的遺産を縦横無尽に融合させながら、「世界は存在しない」「存在するとは意味の場に現れることである」というテーゼを両軸とする〈新しい実在論〉を提唱し、21世紀の哲学界を牽引する。

[訳者]浅沼光樹(あさぬま・こうき)
1964年、岩手県に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士後期課程哲学専攻(西洋哲学史)研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。専門は哲学・哲学史。著書に『非有の思惟――シェリング哲学の本質と生成』(知泉書館)、『ポスト・ヒューマニティーズへの百年――絶滅の場所』『人間ならざるものと反政治の哲学』(ともに青土社)がある。