AIの手を掴むくらいなら溺れて死ぬ

-AIの未来のための人間論-

松井哲也 著

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AIの手を掴むくらいなら溺れて死ぬ

定価2,420円(本体2,200円)

発売日2026年5月12日

ISBN978-4-7917-7781-5

「AIの人間化」と「人間のAI化」を超えて
AIに「人格」を見いだし、あたかも友人のように語りかける。その先で待っているのはテクノロジーの進歩がもたらすユートピアか、それとも人間が自ら思考することを放棄したディストピアか。東北大学の入試問題にも採用され話題を呼んだ『アイドルマスター シャイニーカラーズ』論の他、文学・アニメ・マンガ作品を補助線としてAIと人間の未来を縦横無尽に構想する画期的著作!

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[目次]

序論 もしAIに「あなたは不要な人間です」と言われたら?
——人間の未来のためのAI論

Ⅰ AIの手を掴むくらいなら溺れて死ぬ 理論篇

第1章 「AIに仕事を奪われる」という幻想
——なぜAIは人間の脅威にはなりえないのか?

1 「あなたを掴むくらいなら、溺れて死ぬ」
2 人間は何のために生きるのか
3 AIは何ができるようになったのか
4 世界に正解は無い
5 AIに仕事を奪われるのは誰か
6 樋口円香のように生きられるか

第2章 「ロボットと私の友情」という誤読
——なぜドラえもんをロボットマンガと呼ぶべきではないのか?

1 ロボットは敵であった
2 ドラえもんは何者だろうか
3 ドラえもんは「作れる」のか?
4 ロボットとの恋愛を描くことは可能だったのか
5 「私を食べてください」

Ⅱ 台風が来るからコロッケを買ってくる 設計篇

第3章 バートルビー型エージェントを構想する
——理解できない「他者」は私たちの行動をどう変えるか?

1 人工知能・自然知能・天然知能
2 なぜ他者モデルはいらないのか
3 規範を共有できない他者をどう考えるか
4 理解できない他者とのインタラクションを考える
5 台風が来るからコロッケを買ってくる
6 バートルビー型エージェントを作る
7 取捨選択は二者択一じゃない

第4章 妖怪みたいなロボット工学
——「異類」としてのAI・ロボットをデザインすることは可能か?

1 異類を作る
2 壊れたロボットの存在論
3 酋長のトリレンマ
4 HAIにおけるトリレンマ
5 異類を作る
6 世界は異郷

第5章 ヒューマンエージェントインタラクションの新展開
——「異類と「私」でつくる未来」はどんな世界か?

1 郁田はるきの回路
2 生成AIに創造性はあるか
3 ロボットのいる教室
4 人―機械系の先
5 走った先に何もなかったら

結論 「人間のAI化」に抗して
——AIの未来のための人間論

1 AIの脅威の正体
2 天狗をよみがえらせる
3 なぜ樋口円香はプロデューサーの手を掴んだのか

あとがき ここにはいないあなたへ

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[著者]松井哲也(まつい・てつや)

1985 年生まれ。香川大学創造工学部准教授。専門はヒューマンエージェントインタラクション、キャラクター工学。著書に『ロボット工学者が考える「嫌なロボット」の作り方——ヒューマンエージェントインタラクションの思想』(青土社、2022 年)。