定価3,080円(本体2,800円)
発売日2026年4月11日
ISBN978-4-7917-7772-3
朴沙羅氏(社会学者/『ヘルシンキ 生活の練習』著者)推薦!
「かつての自分にこの本を手渡したかった。人文・社会科学系で大学院進学を目指す、研究者の卵たちにとって、この本は心強い伴走者になるだろう。彼らを支え導く立場にある、今の私のような人々にとっても、貴重な指導の手引きとなる一冊だ」――朴沙羅
指導教員との初面談から、日々の文献散策、そして論文執筆・発表まで……これから学問の扉を叩くあなたに伝えたい研究生活のさまざまな知恵と心構えを、手紙の形式でやさしく綴る。権威主義を脱し、性別その他の垣根を超えて誰も排除しない研究のあり方を模索するために。すべての人に宛てた学問への招待状。

[目次]
あなたへの手紙
儀式
手紙
指導教員と指導を受ける学生/指導を受ける学生と指導教員/裁縫と刺繍
初面談のまえに
会うための準備/あなたからの手紙
初面談
絡まった糸/機能的タイトル/公式/(不)完全な刺繍
読書との出会い
研究者マップ/文献散策/走り書き、読書カード、分析的読書メモ/読み手のタイプ
時間との出会い
カレンダー/ペース/完璧主義と先送り
執筆との出会い
最初のページ/アカデミック・ライティング/学術的テクスト
すれ違い
権力、ハラスメント、差別/指導上の対立/剽窃と不正
読者との出会い
書くこと、推敲すること、編集すること/編集者としての指導教員/発表/批評に耳を傾ける
出会い
日本のみなさんへ
訳者あとがき

[著者]デボラ・ジニス (Debora Diniz)
1970 年生まれ。文化人類学者・ドキュメンタリー映画監督にして、女性支援団体 ANIS 創設者でもあるブラジルの代表的フェミニストの一人。現在、ブラジリア大学教員。邦訳された著作に『ジカ熱』(奥田若菜・田口陽子訳、水声社、2019 年)。感染症流行下での女性の健康と権利を守る取り組みにより2016 年に『フォーリン・ポリシー』誌 Top 100 Global Thinkers に選出。また2005 年の『セヴェリナ物語』をはじめとするドキュメンタリー作品でも数々の賞を受賞している。
[訳者]奥田若菜 (おくだ・わかな)
1980 年生まれ。専門は文化人類学。現在、神田外語大学外国語学部イベロアメリカ言語学科教授。著書に『貧困と連帯の人類学』(春風社、2017 年)、『格差社会考』(神田外語大学出版局、2021 年)、訳書にデボラ・ジニス『ジカ熱』(田口陽子との共訳、2019 年)。