定価3,080円(本体2,800円)
発売日2026年4月27日
ISBN978-4-7917-7773-0
想像力と実装の交差点に立つ、渾身のAI×コンテンツ論
ガンダムシリーズに登場する新人類「ニュータイプ」をはじめ、SFのなかで描かれる人間のスケールを超えた知能の姿は、AI研究のビジョンに少なからず影響を与えてきた。AIが当たり前になりつつあるいま、SFが先取りしている未来は私たちに何を語りかけるのか。最新の知見と豊かな想像力を駆使して論じ尽くす。

[目次]
まえがき
第1章 SFの想像力はAI研究に影響を与えるのか
――AIと想像力のあいだ
第2章 AIは対等なパートナーになりうるのか
――東洋的AIの可能性
第3章 物語のなかのAIにはいつ出会えるのか
――アナライザーのつくり方
第4章 AIと自然に会話できる日は来るのか
――言語AIとエンタメの未来
第5章 AIはニュータイプの夢を見るか
――『ガンダム』という思考実験
第6章 アーティストとAIは手を組めるのか
――生成AIとの付き合い方
第7章 物語はどこまで現実に拡張するのか
――ARGという可能性
第8章 現実に拡張した物語はどんなかたちをとるのか
――ARGから体験型コンテンツへ
第9章 もうひとつの現実空間はいかにしてつくられるのか
――メタバース再入門
第10章 物語はAIのある未来をどのように描いているのか
――『AIの遺電子』を読む
第11章 アニメはいかにAIを描いてきたのか
――二〇一一年まで
第12章 アニメはいかにAIを描いてきたのか
――二〇一二から今まで
第13章 AIは物語をどのように変化させてきたのか
――拡張するSFの可能性
あとがき

三宅陽一郎(みやけ・よういちろう)
ゲームAI開発者。京都大学で数学を専攻し、大阪大学大学院物理学修士課程、東京大学大学院工学系研究科博士課程を経て、デジタルゲームにおける人工知能の開発と研究に従事。博士(工学、東京大学)。2020年度人工知能学会論文賞受賞。現在、東京藝術大学大学院映像研究科教授、東京大学生産技術研究所特任教授、立教大学大学院人工知能科学研究科客員教授、九州大学マス・フォア・インダストリ研究所客員教授、慶應義塾大学政策・メディア研究科特別招聘教授を務め、人工知能を人間に近づける探求を続けている。
単著に『人工知能のうしろから世界をのぞいてみる』(青土社)、『ボードゲームでわかる! コンピュータと人工知能のしくみ』(東京書籍)、『戦略ゲーム AI 解体新書』(翔泳社)、『人工知能のための哲学塾』『同 東洋哲学篇』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『人工知能が「生命」になるとき』(PLANETS)、『人工知能の作り方』『ゲーム AI 技術入門』(技術評論社)、『なぜ人工知能は人と会話ができるのか』(マイナビ出版)などがある。