現代思想2026年3月号 特集=〈野生〉とのつきあい方

-狩猟文化、家畜化の歴史から現代のクマ問題まで-

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
  • Google+でシェア
現代思想2026年3月号 特集=〈野生〉とのつきあい方

定価1,980円(本体1,800円)

発売日2026年2月26日

ISBN978-4-7917-1494-0

人間と自然、その絡みあいから考える
頻発するクマ被害をはじめ「人間」と「自然」のかかわりが日常から揺さぶられつつある現在。一方的な支配とも、単に「敬して遠ざける」ばかりの不干渉とも異なる、あるべき両者の関係性とは――本特集では「野生」をキーワードに、生態学、人類学から倫理、文学まで多様な視点からこの思想的課題への応答を模索する。

line2.gif

[目次]

 

特集*〈野生〉とのつきあい方――狩猟文化、家畜化の歴史から現代のクマ問題まで

 

【インタビュー】
野生との再契約 / 中沢新一

【討議】
野生が語る、死体が揺さぶる――人類学と社会学のはざまで考える / 奥野克巳+渡邉悟史

【かかわりとその倫理】
クマ問題から透けて見える現在の環境倫理の課題――「野生」に対して人間はどうかかわるべきなのか / 鬼頭秀一
「野生動物管理」とは何か――その考え方の根本と実践の方向性 / 横山真弓
クマとどう向き合うか――吉村昭『羆嵐』(一九七七)の再検討 / 小松原織香
人はなぜクマを愛でるのか――野生と人間との境界とその反転 / 檜垣立哉

【野にあることの営み】
生業の山、登山の山――現代日本におけるクマと人間の出会いをめぐって / 古川不可知
野生と生業を接続する土 / 藤井一至
無住化集落における離村者の働きかけ――山形県朝日連峰山村のユウガオ畑から / 岡田航
増加するシカと新たなシカ肉利用のゆくえ / 合原織部

【境界を行き交うもの】
植物哲学と草木供養 / 川原伸晃
家畜化の過程における動物と人の関係 / 本郷一美
再野生化のすすめ / 山口未花子
欲望の毛皮 / 大石侑香

【問い直される人間】
「飼い慣らせなさ」と生きる――「野生」との出会い直しと社会学の脱・人間中心的な組み直しに向けた序論 / 栗原亘
テレストリアルになるための思考実験――いまネイチャーライティングを読むということ / 結城正美
アニミズム世界における野生としての野人――規範的であることの失敗からジェネリックな人間性へ / 廣田龍平

 

【連載●社会は生きている●第四三回】
社会の制御 6道具的関係──異質性とその侵入 / 山下祐介

【連載●京都〈移民〉紀行●第一二回】
左京区という解放区、それを織りなす多様な人びと(1) / 森千香子

【連載●家族と憲法●第九回】
明治民法の意義と欠陥 / 木村草太

【連載●対話篇 スコラ哲学と圏論の邂逅●第三回】
ライプニッツと圏論(2)――モナドとモノイド / 山内志朗+西郷甲矢人+鈴木大地

【研究手帖】
座って歩く / 藤本篤二郎