定価3,080円(本体2,800円)
発売日2025年4月25日
ISBN978-4-7917-7709-9
墓を見れば、人びとの姿が見えてくる
死者を誰が弔うのか。亡骸をどのように、どこに埋葬するのか。そして、墓はいつからいまのようになったのか――。あらゆる土地の墓をめぐり、死と向き合ってきた人びとの実像を、文化や歴史のなかからすくいとり、その礎に横たわる死生観の核心に迫る力作。

はじめに
第一章 浄土真宗門徒の火葬
1 火葬で墓がない無墓制
2 火葬で墓がある分骨墓制
第二章 火葬と土葬の歴史(1)――火葬と寺院納骨の歴史的形成
1 火葬と西方極楽往生
2 火葬と寺院納骨の浸透
第三章 火葬と土葬の歴史(2)――火葬から遺体槨納・土葬への回帰
1 織田信長・豊臣秀吉・徳川家康
2 火葬から遺体槨納・土葬への転換
第四章 分骨と仏教聖人・聖地への一体化
1 高野山奥の院納骨
2 合図の冬木沢参り
第五章 救済の死者供養習俗
1 東北地方の仏教聖地
2 仏教聖地での死者の救済
第六章 土葬と「お墓」の誕生
1 土葬の無墓制
2 土葬の無墓制と土葬の両墓制
第七章 政治権力と死生観の文化
1 サンマイでの死の概念
2 文化の蓄積と様式
むすび
あとがき
参考文献
索引

岩田重則(いわた・しげのり)
1961年静岡県生まれ。専攻は歴史学/民俗学。1994年早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士後期課程、課程修了退学。2006年博士(社会学。慶應義塾大学社会学研究科)。東京学芸大学教授を経て、現在、中央大学総合政策学部教授。著書に『ムラの若者・くにの若者――民俗と国民総合』(未來社、1996)、『戦死者霊魂のゆくえ――戦争と民俗』(吉川弘文館、2009)、『宮本場