定価3,080円(本体2,800円)
発売日2024年8月27日
ISBN978-4-7917-7656-6
ヒトはうわさをするために生まれた
猿の集団が大きくなって「毛づくろい」ができなくなったとき、それに代わるコミュニケーション手段として生まれたのが人間の「ゴシップ=言語」だった――生物学、脳生理学、人類学、心理学などの最新成果を踏まえ五〇〇万年を鳥瞰し、ことばの進化の歴史を根底から覆す。「ダンバー数」で著名なダンバーの主著にして古典的名著。

[目次]
謝辞
1 むだ話をする(トーキングヘッズ)人々
たいした話ではないけれど
2 めまぐるしい社会生活へ
私の背後にいる猿 / 困ったときの友 / マキアベリ登場 / ダーウィン主義への寄り道
3 誠実になることの重要性
触られる感覚 / 猿のおしゃべり / 類人猿語
4 脳、群れ、進化
猿はなぜ大きな脳を持っているのか / 様相がさらに複雑になる / 人類はどこにおさまるのか
5 機械の中の幽霊
デカルトのジレンマ / 誰か他にそこにいるのか / 心の中へ、そして向こうへ
6 はるか彼方へ時をさかのぼる
涼しさを保つために立って背を高くする / 森林のはずれにおける危機 / 仮説の検証 / 高価な組織という仮説 / 赤ん坊は手がかかる
7 最初の言葉
風に乗った身振り / 儀式と歌 / はじめての話し
8 バベルの遺物
バベルまでさかのぼる / 混乱のダイナミックス / 私の兄弟そして私
9 生活のちょっとした儀式
プロパガンダという裏技 / 目は口ほどにものを言う / 求婚ゲーム
10 進化の傷跡
小さいことはいいことだ / コロネーションストリートブルース / コピー機を囲んだ売り込み
訳者あとがき
新装版の訳者あとがき
新版の訳者あとがき
参考文献
索引

[著者]ロビン・ダンバー(Robin Dunbar)
1947年、イギリス生まれの人類学者、進化生物学者。オックスフォード大学認知進化人類学研究所・元所長。人間にとっては平均約150人が安定した関係を維持できる上限だとする「ダンバー数」の定式化で注目を集める。著書に『友達の数は何人?』(インターシフト)、『人類進化の謎を解き明かす』(インターシフト)、『なぜ私たちは友だちを作るのか』(青土社)、『宗教の起源』(白揚社)など。
[訳者]松浦俊輔(まつうら・しゅんすけ)
翻訳家。訳書にスタニスラス・ドゥアンヌ『脳はこうして学ぶ』(森北出版)、トマス・リッド『アクティブ・メジャーズ』(作品社)、ダニエル・L・エヴェレット『言語の起源』(白揚社)、スティーヴン・ウェッブ『広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由』(青土社)など多数。
[訳者]服部清美(はっとり・きよみ)
翻訳家。共訳書にゴードン・チャン『やがて中国の崩壊がはじまる』(草思社)など。