定価5,280円(本体4,800円)
発売日2023年3月25日
ISBN978-4-7917-7545-3
都市と人類の六〇〇〇年
人類は戦争や災害や疫病などの困難に襲われながらも、何度も都市に住むことを試みてきた。ときに多くの犠牲をともなうかたちでその試みは失敗し、隆盛を極めたあまたの都市が放棄されてきた。しかし、一方で都市では、高度な知識や文化、資本主義経済、人や物や情報の複雑なネットワークといった多くのものが育まれた。二〇二五年には世界の主要な四四〇都市が世界全体のGDPの半分を生み出すことになると予想されている。人びとはなお都市に集まりつづけているのだ。人類は都市にどのような夢を見たのか。そして、その行きつく先はどこなのか。常に実験室であり、歴史を動かす場であった都市をめぐる壮大な人類史。

[目次]
序 メトロポリスの世紀
1 都市の夜明け――ウルク(紀元前四〇〇〇‐一九〇〇)
2 エデンの園と罪の都市――ハラッパとバビロン(紀元前二〇〇〇‐五三九)
3 コスモポリス(国際都市)――アテナイとアレクサンドリア(紀元前五〇七‐三〇)
4 帝国の巨大都市――ローマ(紀元前三〇‐紀元五三七)
5 ガストロポリス(食都)――バグダット(五三七‐一二五八)
6 戦都――リューベック(一二二六‐一四九二)
7 世界都市――リスボン、マラッカ、テノチティラトン、アムステルダム(一四九二‐一六六六)
8 社交的なメトロポリス――ロンドン(一六六六‐一八二〇)
9 地獄の門?――マンチェスターとシカゴ(一八三〇‐一九一四)
10 パリ・シンドローム――パリ(一八三〇‐一九一四)
11 スカイスクレイパー・ソウルズ――ニューヨーク(一八九九‐一九三九)
12 壊滅――ワルシャワ(一九三九‐四五)
13 郊外の音――ロサンゼルス(一九四五‐九九)
14 メガシティ――ラゴス(一九九九‐二〇二〇)
原注
イラスト一覧
謝辞
訳者あとがき
索引

[著者]ベン・ウィルソン(Ben Wilson)
1980年生まれ。イギリスの作家、歴史学者。ケンブリッジ大学で歴史学の修士号を取得。サマセット・モーム賞を受賞した『自由の代償(What Price Liberty?)』、サンデー・タイムズ紙のベストセラー『深海の帝国――イギリス海軍の興亡(Empire of the Deep: The Rise and Fall of the British Navy)』、近著の『全盛期――グローバル時代の幕開け(Heyday: The Dawn of the Global Age)』など、高い評価を受けた5冊の本の著者。テレビ界で活躍する一方、数カ国でラジオ放送を行い、『タイムズ』『デイリー・テレグラフ』『プロスペクト』などに定期的に寄稿している。
[訳者]森夏樹(もり・なつき)
翻訳家。訳書にT・ケイヒル『聖者と学僧の島』『ギリシア人が来た道』『中世の秘蹟』、Ch・ウッドワード『廃墟論』、J・ターク『縄文人は太平洋を渡ったか』、M・アダムス『マチュピチュ探検記』『アトランティスへの旅』『アラスカ探検記』、S・ミズン『渇きの考古学』、W・カールセン『マヤ探検記』、S・ジェンキンス『ヨーロッパ全史』、S・クルサード『羊の人類史』、B・ストラウス『10人の皇帝たち』、S・バック=モース『西暦一年』、M・ビアード『12人の皇帝たち』、A・ニューイッツ『人類史にかがやく古代都市はなぜ消滅したのか』、R・ダンバー=オルティス『先住民のアメリカ合衆国近現代史』(以上、青土社)、A・M・ルロワ『アリストテレス 生物学の創造』(以上、みすず書房)、Ph・ジャカン『アメリカ・インディアン』(創元社)ほか。