定価4,620円(本体4,200円)
発売日2023年3月25日
ISBN978-4-7917-7544-6
「魔術」の伝統を現代によみがえらせる画期的な論にして、
未来にむけた魔術論の決定版
魔術はあらゆる時代、あらゆる場所に見出せる。しかしこの二世紀のあいだに宗教と科学から魔術は周縁へと追いやられてしまった。合理性と客観性を追求した近代は、貧困や不平等、大量消費による資源枯渇、そして環境破壊や社会の危機に直面している。四万年以上の歴史のなかで、人類と世界との関係をあらためて解きほぐし、いまこそ構築すべき魔術・宗教・科学の関係をあきらかにする。なにものをも平等にあつかい、生のあるなしに関わらず、すべてのものとともに生きるという「魔術」が持つあたらしい可能性をみはるかす、壮大にして革新的な魔術論。

[目次]
第1章 魔術とはなにか、それは何故重要なのか
第2章 超古代の魔術(紀元前四〇〇〇〇頃‐六〇〇〇)
第3章 都市の魔術――メソポタミアとエジプト(紀元前四〇〇〇‐一〇〇〇)
第4章 中華の魔術――深遠なる参画(紀元前二〇〇〇〇年頃‐現在)
第5章 ユーラシア・ステップのシャーマニズムと魔術(紀元前四〇〇〇頃‐現在)
第6章 先史時代ヨーロッパの魔術伝統(紀元前一〇〇〇〇‐〇)
第7章 ユダヤ、ギリシア、ローマの魔術(紀元前一〇〇〇頃‐一〇〇〇)
第8章 アフリカ、オーストラリア、南北アメリカの魔術
第9章 ヨーロッパ中世と近代の魔術(五〇〇‐現在)
第10章 現代と未来の魔術
年表――世界魔術史
原註
図版出典
謝辞
翻訳者あとがき
索引

[著者]クリス・ゴスデン(Chris Gosden)
オクスフォード大学ヨーロッパ考古学教授、ヨーロッパ考古学研究所所長。呪術的なアイテムを科学的な側面から多数紹介するピットリヴァーズ博物館で学芸員兼後肢を務め、科学的な方法で展示された不思議な品々に多く出会った。英国アカデミーおよび古代学会の会員。本書が初の邦訳書。
[訳者]松田和也(まつだ・かずや)
翻訳家。P・ヴロンスキー『シリアルキラーズ』『シリアルキラーズ 女性篇』、K・J・ソレー『魔女狩りの地を訪ねて』、J・ディムズディール『洗脳大全』(以上、青土社)、R・ギャラガー『精神科医の悪魔祓い』(国書刊行会)、ゾラン・ニコリッチ『奇妙な国境や境界の世界地図』(創元社)など訳書多数。