定価1,980円(本体1,800円)
発売日2022年5月26日
ISBN978-4-7917-7475-3
誰も死について本当のことを言おうとしない——。
「永遠の無」の恐怖について、小屋暮らし、仕事、旅、宗教、孤独、文明といったテーマを交え、独特の視点で綴ったエッセイ集。

[目次]
はじめに
第一章 危機
小屋暮らしと意識の孤独
日常を呑み込む死の観念
死に怯える日々
正気を保って生きてゆく
帰郷
第二章 永遠の無
私にとって死とは
なぜこんなにも死について考えるようになったのか
思考の堂々巡り
「死が怖くない」という人たち
短くて良い生よりも、長くて悪い生を望む
第三章 世界の神秘
最も不思議なのは「存在すること」
宇宙と意識
生命と意識の神秘
第四章 問いの在り処
人生の内部の問題
人生の外部の問題
死を前提とした生き方
第五章 他人と孤独
死の恐怖を忘れた瞬間
人間はそう簡単には孤独になれない
死の概念の源泉としての他人
自分の死が確認される時
第六章 対症療法としての逃避と忘却
畑を借りる
「普通」に対する羨望
何も考えないことの気持ち良さ
第七章 執着と諦観、信頼と不信
人生が終わることは諦められない
人生の損得勘定の破綻
人生の短さ
心に余裕などない
最も私的な問題
第八章 文明
アパート暮らし
贅沢は要らないが、命は欲しい
今が宴の時代なら、宴を生きたい
第九章 自己矛盾
いつか死ぬことを知りながら生きている私
生きることに清いも汚いもない
根源的不安
第十章 旅の動機
虚無に抗って
ずっと旅ばかりしてきた
空虚でさえなければなんでも
虚無を通り越して
第十一章 宗教
無信仰であることの苦しみ
宗教を信じることの難しさ
仏教は万能ではない
第十二章 人生の意味
人生に意味はあるのか
「人生の意味」と「死の問題」の接点
「大きな物語」の中で生きる
便宜的仏教
第十三章 小屋暮らし、再び
また小屋を建てる
不安という現象を乗り越える
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生きてみる
引用文献
あとがき
謝辞

[著者]高村友也(たかむら・ともや)
1982年静岡生まれ。東京大学哲学科卒業、慶應義塾大学大学院哲学科博士課程単位取得退学。2009年に山梨の雑木林に土地を購入し、小屋を立てて生活。2018年から東京暮らし、2021年の暮れよりまた小屋暮らし。著書に『自作の小屋で暮らそう』(ちくま文庫)、『僕はなぜ小屋で暮らすようになったか』(同文館出版)など。