〈ポスト帝国〉の東アジア

-言説・表象・記憶-

玄武岩 著

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〈ポスト帝国〉の東アジア

定価3,740円(本体3,400円)

発売日2022年5月12日

ISBN978-4-7917-7465-4

互いの本質をコミュニケートする東アジア連帯へ
敗戦によって日本が喪失したのは「植民地」ではなく「帝国」であることを前提とする〈ポスト帝国〉の視点に立脚して、帝国日本の版図にあった旧支配国と被支配国が「新たな関係性」を発見するための道筋を提示する。その方策として、戦後の東アジアが国や地域を超えて展開してきた「記憶と和解」のポリティクスを、「過去の克服」に向けた〈ポスト帝国〉の連帯として位置づけ、その実践的意味を問いなおす。

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まえがき 日韓連帯の「虚妄」に賭ける

序章 互いの本質をコミュニケートする東アジア連帯へ

第1部 〈ポスト帝国〉の言説
第1章 森崎和江の越境する連帯の思想――植民地二世がたどるアジア・女性・交流の歴史
第2章 在日韓国人女性の引揚げ・帰国・残留――戦後日本における帰国制作の誕生
第3章 国境を越えていく戦後補償の運動と言説――戦争被害受忍論に抗う日韓連帯

第2部 〈ポスト帝国〉の表象
第4章 「想起の空間」としての「平和の少女像」――歴史と記憶の対極化を超えて
第5章 韓国映画の「植民地もの」における脱ナショナリズムの隘路――『軍艦島』の「親日派」表象をめぐって
第6章 「海軍のまち」をつなぐ近代化遺産の技術的想像力――大和ミュージアムが表象する「戦艦大和」物語

第3部 〈ポスト帝国〉の記憶
第7章 日韓連帯としての済州四・三運動――「祖国」を超える「祖国志向」
第8章 韓国軍のベトナム戦争期民間人虐殺を裁く市民平和法廷の挑戦――苦痛に対する連帯の法廷
第9章 台湾における白色テロ時期と移行期正義――「日本語世代」が記録した緑島新生訓導処

あとがきにかえて

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[著者]玄武岩(ヒョン・ムアン)
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院教授。メディア文化論、日韓関係論。著書に『コリアン・ネットワーク メディア・移動の歴史と空間』(北海道大学出版会、二〇一三年)、『「反日」と「嫌韓」の同時代史 ナショナリズムの境界を越えて』(勉誠出版、二〇一六年)など。