定価2,640円(本体2,400円)
発売日2022年2月28日
ISBN978-4-7917-7454-8
宮廷物語とは57577で織りなすミュージカルである
日常的に歌を送り合っていた時代。人びとはあらゆる気持ちの高ぶりを和歌にしていた。だからこそ物語にも日記にもさらには神話にも和歌は必須のものだったのだ。『源氏物語』『伊勢物語』『和泉式部日記』、さらには現代短歌にも立ち寄りながら、三十一文字の「ことば」が育んできた驚異の文化を、あますところなく伝える魅惑の講義。

[目次]
はじめに
第一回 和歌をよむための基礎知識
第二回 和歌はうたう歌か——『源氏物語』「桐壺」~「花宴」巻
第三回 誘う歌、下手な歌―― 『源氏物語』「夕顔」「末摘花」巻
第四回 はじめての歌、下品な歌——『源氏物語』「若紫」「紅葉賀」巻
第五回 女をさがす歌——『源氏物語』「花宴」巻
第六回 別れの歌——『源氏物語』「花散里」「須磨」巻
第七回 遠くの人と交わす歌——『源氏物語』「須磨」巻つづき
第八回 光源氏の帰還——『源氏物語』「明石」巻
第九回 禁忌の恋の歌——『伊勢物語』その一
第十回 旅の歌——『伊勢物語』その二
第十一回 色好みであること——『伊勢物語』その三
第十二回 恋のはじまりの歌——『和泉式部日記』その一
第十三回 すれちがう恋の歌——『和泉式部日記』その二
第十四回 ままならない恋の歌——『和泉式部日記』その三
第十五回 恋のおわりは歌のおわり——『和泉式部日記」その四
おわりに

[著者]
木村朗子(きむら・さえこ)
1968年生まれ。津田塾大学学芸学部多文化・国際協力学科教授。専門は言語態分析、日本古典文学、日本文化研究、女性学。著書に『恋する物語のホモセクシュアリティ』、『女子大で『源氏物語』を読む』、『震災後文学論』、『その後の震災後文学論』、『妄想古典教室』(以上、青土社)、『乳房はだれのものか』(新曜社)、『女たちの平安宮廷』(講談社選書メチエ)。