アイヌ民話集

更科源蔵 著

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
  • Google+でシェア
アイヌ民話集

定価2,420円(本体2,200円)

発売日2021年9月25日

ISBN978-4-7917-7420-3

人間、獣、鳥、魚の話から星や月、おばけの話まで
数十年にわたるコタン探訪の旅のなかで、長老たちより物語られた民話の集大成。
「人間は特別なものではなく、この世界のなかのひとつの構成員なのだという考え方が、どの古老たちの語る物語からも読み取れるだろう」中川裕(「ゴールデンカムイ」アイヌ語監修・千葉大学名誉教授)

line2.gif

[目次]

人間の話
人間創造
人間つくり・三話
あれをどこにつけるか
人間の始祖
文身(いれずみ)のはじまり
人間が一番偉い
女ばかりの島
ポンサマイクルのイム
毛の多いわけ
人間の毛
上の者と下の者・八話
女神の貞操帯(ポンクツ)
地獄穴
死の国の話
あの世への岩穴
狩人ものがたり

 

獣の話
ウサギの胆
大ウサギ物語
ウサギの神様
コタンを救ったウサギ
目のうすいウサギ
鳥にされたトド
大トド
クマとトド
化けそこなったキツネ
悪キツネ
カッパを焼いた灰
オイナカムイの使ったもの
カワウソとキツネ
キツネとカワウソ
うっかりもののカワウソ
カワウソに見込まれた娘
忘れんぼうのカワウソ
カワウソの子供
犬のはじまり
喋れなくなった犬
孤児を育てたネズミ
トガリネズミの酒盛り
化けたキネズミ
アザラシの神と女
けちんぼオオカミ
オオカミの娘
クマとオオカミにほれられた男
尻尾を切られたクマの王
シカに化けた娘
牡ジカの鎧

 

鳥の話
カケスの雄弁
スズメの酒盛り
カラスと親子
カラスも大事なものだ
カラスになった若妻
セキレイの土地づくり
木の株に化けたミソサザイ
なまけたシギ
カッコウの懺悔
カッコウの神
コノハツグ物語
セキレイにされた悪キツツキ
尻尾を抜かれたミミズク
談判鳥(チャランケチリ)
親不孝鳥
けちなクイナ
キツツキとオタスツ人
エゾライチョウとエゾフクロウ
あほうどり物語
鶴の薬
白鳥になった娘
ワシの妹

 

魚の話
世界はアメマスの上につくられた
フグとカジカとカレイ
ウグイとニシンの競走
マンボウは化物だった
アワビとクラゲ
カジカ
クマをおどかすウナギ
山をひっこ抜いた魚
川貝のてがら
マスの子孫
シシャモ物語
シリカップ物語
(シャチ)に見込まれた女

 

虫の話
人間の子供を育てたセミ
意地悪いセミ老人
クモの神
クモと風の神
夫婦を救ったハチの神
魔神を焼いた灰
カになった英雄
ノミとシラミ

 

蛇や蛙の話
ヘビに呑まれる蛙
アリやハチになった大蛇(だいじゃ)
アエオイナの道具
カエルにされた悪女(ウェンメノコ)
火の神と天降ったヘビ

 

星や月の話
なまけものの姿
強情星
キツネにつかまった日の神
暁の明星
簗の番をする星
雷神との闘い

 

お化けの話
化物(コシンプイ)退治
利巧な娘
妖婆の罠
木原の妖婆
褌を忘れた酋長
湿地の化物
お椀のくせにカカもっている
国造神(コタンカラカムイ)の道具
五弦琴(トンコリ)の化物
棍棒(シト)のお化
淫魔(パウチカムイ)に見込まれた石狩人(イシカリウンクル)
臼のお婆さん
人食いお化け
旋風のお化け

 

草や木の話
フクジュソウ物語
悪い女神の果
フキノトウ
アワのとりもつ縁
コクワとブドウ
ニワトコとハシドイ
ヨモギの矢
ニワトコとウド
ツルウメモドキになった風の神
丸木舟の争い
年老えた丸木舟の話
トリカブトの歌

 

あとがき

解説 中川裕

line2.gif

[著者]更科源蔵(さらしな・げんぞう)
1904年、北海道弟子屈町の開拓農家に生まれる。麻布獣医畜産学校に学ぶ。詩人・随筆家として、またアイヌ文化研究によって知られる。著書に『コタン生物記』(全三巻)(青土社)、自伝的エッセイ『原野』(法政大学出版局)をはじめ、詩集『種薯』『凍原の歌』など五十余冊がある。「アイヌの伝統音楽」約二千曲の録音・訳詞により、第18回NHK放送文化賞受賞。1985年9月25日逝去。