いま、「非戦」を掲げる

西谷修 著

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いま、「非戦」を掲げる

定価2,860円(本体2,600円)

発売日2017年12月21日

ISBN978-4-7917-7033-5

危機と戦争の時代を生きるために、哲学にできることはなにか。
混迷する日本と世界にむけて、11人の気鋭の論者と交わされた徹底的な討議。常に透徹したヴィジョンで現代世界を読み解いてきた思想家による初の対談集。私たちはいま、いかに希望を語りうるのか。

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【目次】

まえがき

Ⅰ 戦争のなかで
戦争の現在を問う (インタビュー)
「非戦」のための地政学 ×伊勢崎賢治
いま、「非戦」を掲げる――戦後70年 反転された「平和と安全」 ×田中優子
「非戦争化」する戦争 ×土佐弘之+岡真理

Ⅱ 多極化する世界
「アメリカの世紀」の終わり (インタビュー)
罠はどこに仕掛けられたか ×栗田禎子

Ⅲ 破局のあとに
現代の思考は何を忘れているのか――「合理性」は間尺に合わない ×島薗進
われわれは「破局」を見た――経済にとっても、経済の濁流は勝利の瞬間ではなく、終わりの瞬間である ×大澤真幸

Ⅳ 歴史の闇から
広島は「復興」したのか――<平和都市>再考 ×東琢磨
「公害」の時代を生きて ×宮本憲一

Ⅴ 未来はどこにあるか
フクシマ以後、二〇世紀における人間の生存条件を問う ×西山雄二+渡名喜庸晢

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[著者] 西谷修(にしたに・おさむ)

1950年愛知県生まれ。東京大学法学部卒業。東京都立大学フランス文学科修士課程修了。哲学/フランス思想。明治学院大学文学部教授、東京外国語大学大学院総合文化研究科教授を経て立教大学大学院文学研究科特任教授。著書に『不死のワンダーランド』(青土社/講談社学術文庫)、『戦争論』(岩波書店/講談社学術文庫)、『夜の鼓動にふれる――戦争論講義』(東京大学出版会/ちくま学芸文庫)、『世界史の臨界』(岩波書店)、『アフター・フクシマ・クロニクル』(ぷねうま舎)、『アメリカ 異形の制度空間』(講談社選書メチエ)など多数。