定価1,320円(本体1,200円)
発売日1989年6月
ISBN978-4-7917-0992-2
■ ショート・ストーリー
飛行機――あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか
/ 村上春樹 (挿画=宇野亜喜良)
■ 村上春樹ロング・インタヴュー
山羊さん郵便みたいに迷路化した世界の中で――小説の可能性――
/ 村上春樹 [インタヴュアー=柴田元幸]
インタヴューを終えて / 柴田元幸
【装幀】
表紙の仕事 / 佐々木マキ
【小説家】
村上春樹さんは 「男の子」 の作家 / 安西水丸
【映画】
完成した小説・これから完成する映画 / 大森一樹
【感覚】
なぜ 「村上春樹現象」 は起きたのか / 中野収
【音楽】
この曲を聴くとすごく哀しくなる・・・・・・ 失われた音楽の輝き / 北中正和
【原風景】
消えた海岸のゆくえ / 野谷文昭
【街】
春樹幻想 ある西の街の洋館にて / 池内紀
【愛】
メロドラマの一般原理 村上春樹の余白に / 加藤幹郎
【アメリカ】
村上春樹とアメリカ レイモンド・カーヴァーをとおして / 千石英世
【絶望】
村上春樹とスティーヴン・キング / 風間賢二
【死】
失われた冥府 あるいは村上春樹における 〈喩〉 の場処 / 芳川泰久
【名前】
村上春樹の名前をめぐる冒険 / 畑中佳樹
【日本】
ドーナッツ、ビール、スパゲッティ 村上春樹と日本をめぐる三章 / 沼野充義
【偶然】
ブラックホールと、その既視感 村上春樹の 「祭り」 について / 鈴村和成
【新世界】
“新世界”の終りとハート・ブレイク・ワンダーランド / 川村湊
【社会】
閉ざされた殻から姿をあらわして・・・・・・ 『ノルウェーの森』 とベストセラーの構造 / 桜井哲夫
【ロマンス】
『ノルウェーの森』 アメリカン・ロマンスの可能性 / 越川芳明
■ 村上春樹作品詳細ガイドマップ 小説からエッセイ、インタヴューまで / 宮脇俊文
■ 村上春樹翻訳ガイドマップ / 柴田元幸