ユリイカ2000年9月号 特集=ブニュエル

-生誕一〇〇年記念特集-

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ユリイカ2000年9月号 特集=ブニュエル

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2000年9月

ISBN978-4-7917-0064-6

■〈南北〉の創生*3
  南の夜の夢 / 巽孝之

■デッドマン・レッスリング――死の臨床格闘学*2
  死者の挨拶抜きで夜がはじまった / 香山リカ

■占星綺想*9
  水瓶座時代 星のシンボリズムと宗教の変遷 / 鏡リュウジ

■耳目抄*193
  かかる夢見ぬ人やいひけむ / 竹西寛子

■詩
  スペクタクル / 野村喜和夫
  アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)
  深い青色についての箱崎 / 小池昌代

特集*ブニュエル 生誕一〇〇年記念特集

【撮ることと書くこと】
初期詩篇 『アンダルシーアの犬』 / ルイス・ブニュエル (訳・解題=杉浦勉)
初期文芸作品 ルシーユと三匹の魚 / ルイス・ブニュエル (訳・解題=杉浦勉)
初期文芸作品 渚のラムネータ / ルイス・ブニュエル (訳・解題=杉浦勉)
初期文芸作品 聖バレーロの日にしたためたペピン・ベーリョ宛書簡
           マドリード、一九二七年二月二日 / ルイス・ブニュエル (訳・解題=杉浦勉)
映画批評 「デクパージュ」、または映画の文節化 / ルイス・ブニュエル (訳・解題=杉浦勉)
映画批評 ポエジーの道具としての映画 / ルイス・ブニュエル (訳・解題=杉浦勉)

【創作】
トレド教団 / 星野智幸

【越境と横断、土地の声】
ブニュエルとトレド / 四方田犬彦
冒瀆の密やかな楽しみ。ブニュエルとの二分間。
 メキシコのブニュエル / オラシオ・ゴメス=ダンテス (訳=北條ゆかり)
ブニュエルとスペインのコラージュ 断片のトートロジー / 稲本健二

【映し出されるものの快楽】
『ビリディアナ』、史上最悪の晩餐会 / 細川周平
『銀河』について / 丹生谷貴志
外なき空間の隠喩 / 澤野雅樹
ブニュエル、または精神分析からかくも遠くに / 斎藤環

【観ることの歓び】
ブニュエルに祝福のキスを 二〇世紀のすべてを体現した映画監督
 / 金井美恵子+野谷文昭+金谷重朗

【増殖、氾濫、侵犯】
ルイス・ブニュエルの映画におけるバロック / エンリケ・ボカネグラ (訳=内田兆史)
ブニュエルの朝の歌 『昇天峠』 をめぐる眠り / 細馬宏通
「メキシコ/大衆」 というパトロン / 東琢磨
ブニュエル vs 松本人志 / 阿部嘉昭

【ブニュエルを追いかけて】
二人の監督のスナップ写真
 / アルトゥーロ・リプステイン [聞き手=フェルナンダ・ソロルサノ] (訳=内田兆史)
ブニュエル/ラレーアの幻のフィルム 『イレヒブレ、フルートの息子』 / 鼓宗
もう一つのフィルモグラフィー / 金谷重朗

【イメージの箱】
ブニュエル・イコン / 文・構成=金谷重朗
ルイス・ブニュエル フィルモグラフィー

■ワールド・カルチュア・マップ
[イギリス] 自閉する息子たち シェイクスピア 『リチャード二世』 『コリオレイナス』 / 本橋哲也
[フランス] 脇道の物語 クリスチャン・ガイイ 『赤い雲』 / 谷昌親
[ドイツ] 出口のない美術館 リベスキントのもうひとつのミュージアム / 副島博彦
[ラテンアメリカ] 二〇年の留守番 ベルティ 『ウェイクフィールドの妻』 / 安藤哲行
[ロシア] 忘却のテキスト 「我が夫ダニイル・ハルムス」 / 岩本和久
[中国] 境界の死 阿来アーライ 『塵埃鎮まる』 / 加藤三由紀

■今月の作品
  雨森沈美 蓮岩千夏 藤井雅人 うざとなおこ / 選=安藤元雄

■われ発見せり
  世界像の時代 / 池田雄一