1991/11 躁うつ病

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定価1,046円(本体951円)

発売日1991年11月

■Compositions libres
  いま、なぜサイコオンコロジーか / 濃沼信夫
  「真夜中の檻」と神経病 / 川村湊
  ネコも老人もタバコも / 有馬道子

■連載――異常体験の心理学*11
  ブタになれるサーファーだけが変性意識を手にできる / 吉福伸逸

■連載――生命と自己*8
  かたちの生成と消滅 ヘルダーリン 2 / 木村敏

■連載――性格診断:12のポイント*11
  ストレス・ガン・性格 / 田村正晨 絵=杉本潤二

特集=躁うつ病  

 

【エピグラム】
 抑鬱症を患う者の別世界 / ジュリア・クリステヴァ (訳=西川直子)
[解題] 愛の裏面、母の喪――〈昇華〉 記号の代理表象性としての / 西川直子
星とメランコリー / 冥王まさ子
「メランコリー」と創造性 / 田中英道
うつ病の時代 / 飯田眞

【原理論――レマネンツ・インクルデンツ・変動】
秩序志向性と反復 / 松浪克文
メランコリー ゲフュール / 内海健
内因性精神病から気分障害へ 精神障害分類における躁うつ病の位置づけを巡って / 花田耕一
メランコリーとコスモロジー / 阿部裕

【病前性格論】
うつ病の病因と病前性格 研究成果と今後の課題 / 佐藤哲哉+坂戸薫
病前性格としての熱中性再考 両極性躁鬱病者の存在様式についての考察から / 津田均

【発症様式と経過】
中年期のうつ病 その症状経過 / 吉松和哉
働くことの副作用のひとつ うつ病者が会社組織から離別すること / 荒井稔
青年期の憂うつ 受験生の不安と憂うつ、その精神医学的理解 / 早川東作

【精神分析――対象喪失とモーニング・ワーク】
うつ病の精神分析理論 K・アブラハムからE・ジェイコブソンまで / 北田穣之介
うつと欲動論をめぐって / 福原泰平
対象喪失とメランコリー / 中山通規

【症状論】
遷延鬱病と逃避型抑鬱 / 平澤伸一
うつ病と強迫症状 / 中嶋聡

【治療】
SAD――それは冬のうつ病の事。 季節性感情障害の光療法 / 遠藤拓郎
認知療法からのアプローチ / 大野裕
慢性うつ病の家族療法 / 小野博行
躁うつ病の絵画療法 その適応と効果 / 大森健一
躁うつ病の音楽療法 / 村井靖児

【現象学】
自己,同一性,躁鬱病 / アルフレート・クラウス (聞き手・訳=津田均)

【研究ガイド】
躁うつ病研究概観 / 作田勉
フランスの躁うつ病研究 / 西岡和郎
主要参考文献

■研究=死のぜいたくと祖霊の貧しさ
  感性の暴力 供犠と死 5  / 佐々木孝次

■連載――夢と幻覚の構造 シニフィアンの精神病理学*11
  精神病理学は科学である 真理愛の上に築かれるもの / 藤田博史

■連載――アンの迷走 モンゴメリーと村岡花子*6
  家うちなる天使 / 小倉千加子

■海外研究レポート
  スリリングな脱構築的フロイト論 S・ウィーバー 『フロイト伝説』 / 村井翔