1991/05 家族

-失われたエディプス神話-

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定価1,046円(本体951円)

発売日1991年5月

■Compositions libres
  家族のにおい / 富士川義之
  狐と日本人 / 昼田源四郎
  インドの話 / 福田美蘭

■連載――異常体験の心理学*5
  無意識の開示には種の境界を越える体験が含まれる / 吉福伸逸

■連載――生命と自己*2
  主体と主体性 / 木村敏

■連載――性格診断:12のポイント*5
  外見から人間理解に迫る 集団の中で示すその人の深層 / 田村正晨 絵=杉本潤二

特集=家族 失われたエディプス神話

 

【対象関係論】
内的な家族の形成について 特にイギリス対象関係論の視点から / 衣笠隆幸
乳幼児の精神内界と母子関係(ふたつの神話) クライン‐ビオンの貢献 / 松木邦裕
W・R・D・フェアバーン / 相田信男
ナンシー・チョドロウ 〈母〉という起源の神話 / 福田泰子

【フロイト・ラカン・クリステヴァ・ジラール――前エディプス期】
はじめに模倣があった エディプスと供犠 / 佐々木孝次
プレ・エディパールとはパラノイアの母とナルシシズムの息子の関係のことである
 ラカン、アンジュー、エメ / 小川豊昭
アブジェクシオンを超えて 構造生成論序説 / 藤田博史
原父殺害の痕跡をめぐって 『トーテムとタブー』 論 / 福原泰平

【鏡像段階論の再発見】
コフートの 『Z氏の二つの分析』 考 エゴサイコロジー/セルフサイコロジー/ラカニスム / 南淳三

【自己心理学】
ジェイコブソンとコフート 二つの自己心理学 / 伊藤洸
自己対象と共感的環境 / 藤原茂樹

【乳幼児精神医学】
母子関係からみた心身症 / 成田善弘
スターンの自己発達論 従来の発達論との比較検討 / 神庭靖子

【フェミニズム】
ポスト・ファミリーと家族の感情 「家族」から離陸した女性の身体性 / 金井淑子

【幻想としての家族】
猫に小判、人間に家族 / 荻野アンナ
家庭を作って親になるのは子供時代の復讐なのかな 岸田秀の家族参観日 / 岸田秀+井坂洋子

■研究=死のぜいたくと祖霊の貧しさ
  自然はけちくさいか 祖先と死 5 / 佐々木孝次

■連載――夢と幻覚の構造 シニフィアンの精神病理学*5
  見えるものの領野の構造 ファンタスムの透視図法 / 藤田博史

新連載――アンの迷走 モンゴメリーと村岡花子*1
  アンへの助走 / 小倉千加子

■海外研究レポート
  愛と尊敬のあいだ ラカン 『セミネール』 の海賊版の意味 / 赤間啓之